前田肇の発言 (経済・産業委員会)
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○参考人(前田肇君) 今、先生がおっしゃいましたように、チェルノブイリの事故の後、世界の原子力発電所を運転している事業者すべてが集まりましてWANOという世界的な組織をつくりました。これは、各国それぞれ国情は違い、安全文化のレベル、安全のレベルも違います。安全に対する取り組み方も違います。こういったものをお互いに情報を交換し、ただ単に情報を交換するだけではなくて、実務者が、発電所で実際に運転をしている者、保守している者同士がお互いに相手の発電所を訪問して、二週間、三週間、そこで相手のやっていることをよく見て議論をして、そして気がついたことをいい点悪い点忌憚なく指摘するというような形で、お互いのやり方、文化、我々はこれを総論的にセーフティーカルチャー、安全文化と言っていますけれども、そういった文化を交換してレベルを上げていこうということをやってきております。
実際、これをやり始めましてほぼ十年になるんですけれども、非常に成果が上がってきておりまして、世界じゅうの発電所の事故率だとか利用率も非常に向上してきております。
今回、我々がジェー・シー・オーの後、考えておりますニュークリアセイフティーネットワークはそれの日本版ということなんですけれども、WANOが原子力発電事業者だけでやっておるのに対しまして、今回は、広がりとしては日本の国内だけですけれども、参加するところは、原子力発電事業者だけではなくて、加工メーカーさんも再処理事業者さんも、あるいはサイクル機構とか原子力研究所とかいった研究機関も、あるいは核物質を運搬しています輸送事業者も、要するに原子力という名のつくものに携わる事業者が全部集まってお互いの経験を交換し合おう、お互いに研修、教育をやろう、こういったことであさって発足をするところでございます。
それで、そのピアレビューの具体的計画、内容ということは、それですので発足以降具体的に検討していくことになろうかと思いますが、やはりモデルといいますかお手本はWANOがお手本になろうかと、こう思っております。