中島篤之助の発言 (経済・産業委員会)

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○参考人(中島篤之助君) 今度の事故に関連いたしまして、規制と推進の分離でありますが、昔の行政懇談会の報告を読み直してみると大変興味があるんですが、実は有沢先生が日本の政治では行政委員会はなじまないんだということを大変強く主張されました。だからNRCのようなものはできないということなんです。私はその理由がどうしてもわからないんですが、つまりそのときの政府から一定の距離を置いていないと、例えば原子力というのは核兵器に転用されるおそれがあるということを懸念されたというふうに田島先生は述べておられます。
 それはそのとおりかもしれませんけれども、しかしやはり安全規制をきちんと推進から分離してやるためには、きちんとした行政委員会みたいなものにして権限を持たないとこれはできないというふうに私は思います。ですから、先ほど申し上げました安全白書に私はそのことを主張しておきました。もう見直すべき時期に来ているというのはそういうことであります。
 もう一つは、この安全委員会がおつくりになっている安全白書が、ごらんになっていただくとわかりますが、一般の市民が読んでも恐らくわかる人はいない、私が読んでもわからない。私も多少専門家の端くれだと思っているんですけれども、とてもわからない。こういうところが問題じゃないかということが一つ。
 それからもう一つ、関連しますが、国民が原子力に対して非常に不信感を持つようになった一つの事件としてチェルノブイリがあります。先ほど、ニュークリアセイフティーネットワークや何かの起源になったのがチェルノブイリの事故だということがありますが、チェルノブイリの事故というのは非常に環境への被害が大きかったんですけれども、その原因は黒鉛が燃えたからなんです。ところが、どうして黒鉛が燃えたかということについての科学的な究明は全然されていないんです。これはやはりロシアのことだからというので、ヨーロッパの人も取り組まないし、私は、日本の国民のそういう意識、安全に対する不安というのはそこから来ているんだとすれば、日本の安全委員会が調査をなさったらどうかと。
 実は、このことについて何か発言しているのは石川迪夫君だけでありまして、ちょうど昔の練炭をおこすときのようなぐあいにして黒鉛に火がついたんだろうという大変おもしろい仮説を出しておりますけれども、ほかにそういうことを言っている人はいるかねと聞いたら、いやだれもいない、何もやってくれないんだということを言っておりましたけれども、私はこのことも考えていただくべき時期に来ているんじゃないかというふうに思っております。
 ちょっと脱線しましたが、以上です。

発言情報

speech_id: 114614062X00419991207_028

発言者: 中島篤之助

speaker_id: 32640

日付: 1999-12-07

院: 参議院

会議名: 経済・産業委員会