佐々木秀典の発言 (農林水産委員会)

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○佐々木(秀)委員 そういう目標を置いて自給率の向上を目指す、そのために努力をするということは評価をするんですが、今お尋ねしたのは、それじゃ具体的にどうやってその目標を達成するんですかということであるわけです。
 もちろん、一つは消費の拡大ということがありますね。特にお米など主要な食料などについて、米離れということが出ている。それからまた飽食化、いろいろな食品が私たちの周りにはかつて考えられないように出回っていて、選択肢が多いものだからなかなか、例えば日本人の主食であると言われる米などについても消費量が少なくなっているということを考えながら、政府としても、その消費の拡大に努力をされている。私どもも、さっき言ったように、超党派の議員連盟などでそれに御協力をしているというようなこともあるんですけれども、しかし、この消費が努力をして本当に拡大していくんだろうか。
 世界的には、この基本計画の中でも書かれておりますように、飢餓の状態にある人というのは、言ってみれば、後進的な国と言ったら失礼かもしれませんが、そういうところでも、考えると大変に多い。日本は飽食だけれども、まだまだ食べられないで困っている人が世界じゅうにはたくさんいるというようなことで、しかも、そういう地域あるいは国では、人口の増加現象がこれからも傾向としては見られていく。
 一方、日本では、少子化、高齢化、これが続いていくだろう。そうすると、これからの日本における人口動態というのは、現在の一億二千万、これを大幅に上回るということは考えられないわけです、むしろ少なくなっていくんじゃないか。そうすると、幾ら消費拡大と言っても、人間の胃袋というのは限られている上に、その胃袋の数が減っていくわけですから、消費量というのは、分母は絶対に少なくなっていく。
 そういう中で、自給率をどうやってふやしていくのかというようなことを考えると、今大変多くの食料あるいは農産物が外国から輸入されてきて、これがますますふえる傾向にあるわけですね。特にこの基本計画の中では、日本は世界最大の食料輸入国となっている、こういうことを書いております。しかし、国民への食料の安定供給を確保するという観点から、日本でできないものなどについては外国から安定的にやはり輸入をする、それからまた国際関係も考えていかなければならないというようなことも書いてあるんですね。
 ところが、その自給率との関係で、一体外国からの食料の輸入についてはどういうように対処していくのかということについては、余り多くのページが費やされておらないように私は思うんです。この点の配慮がどうもこの基本計画の中で足りない。
 むしろ、生産者もそうですし、それからまた消費者なども、最近は非常に食料の安全性ということに意を用いていますから、やはり外国からの輸入物ということになると、表示の点が最近厳しくなっているとはいいながら、それでもまだまだ不安感が、いろいろな要素が加わって残っているわけですね。
 そんな中で、私は、自給率をアップするためにはまず何よりも外国からの輸入食料の規制を強めること、そうしなければ、幾らかねや太鼓をたたいて消費拡大と言っても自給率のアップにはつながっていかないだろう。
 もう一つは、やはり生産体制の確保だろうと思うんです、農地の保全を含めて。意欲ある農業者に、消費者に対して安全で安心できる食料、良質の農産物、これを提供していく、その体制をつくっていく、これが私は農業政策だろうと思うんです。
 そういうことが相まっていかないと、とてもじゃないけれども、幾ら目標を掲げてもこれは絵にかいたもちになってしまうんじゃないかと考えているんです。
 ですから、その具体化の問題として、特に輸入食品との関係でどんなことを考えておられるのか、どうされるつもりなのか、このことを端的にお答えをしていただきたい。

発言情報

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発言者: 佐々木秀典

speaker_id: 26980

日付: 2000-03-16

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会