武見敬三の発言 (外交・防衛委員会)
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○武見敬三君 防衛庁長官、まさにそうした責任を負って、この事件について国民が納得する解決、処理をしていただきたいということを改めてお願いをしておきたいと思います。
それでは、外務大臣にお尋ねをいたします。
二十一世紀のこれからおおよそ十年間、我が国の安全保障という問題を考えたときに、その基盤になる一つの大きな課題は、冷戦の化石とも言われている台湾海峡の情勢の安定化、二つ目は朝鮮半島の情勢の安定化、この二つの課題だろうと思います。やはりこの二つの地域の安定化なくして二十一世紀初頭十年間の我が国の安全保障の確固たる基盤の上に確立することは私はできないだろうと思います。したがって、この台湾海峡をめぐる諸情勢については我が国としても、特に国民一人一人もきちんと関心を持っていただいて、そして情勢について正確に理解をし、我が国としていかにこれに対処すべきかという点についても十分に関心と御理解をいただくということは非常に重要な課題だと思います。
この点については、実は参議院の外務委員会で既に決議を実は行っているわけであります。平成八年五月十六日でございますけれども、中国・台湾情勢に関する決議として、当時台湾で総統選挙が行われたときに非常に軍事的にも緊迫した情勢になったということから、その情勢についての十分な調査を行った上で、各党まさに全会一致で採択をした決議であります。
この決議の中における基本的な考え方というものは二つあります。一つは民主主義であります。そして二つ目が平和主義であります。すなわち、この決議の中でも、やはり台湾において台湾の人々が民選でみずからの指導者を選択をした、選んだということに対しては、当時日本政府としてもこれを歓迎するという意思を明確に表明したわけであります。
また、二つ目の平和主義というのは、やはりこうした問題は武力ではなくてあくまでも平和的手段によって解決すべきことであるという点をまたこの決議の中では明らかにしているわけであります。私は、これは今日においても国民的なレベルにおける確実に合意として確認し得る原理原則であろうというふうに考えているわけであります。
今回の台湾におけるこの総統選挙というのを見てみましても、台湾の人々が民選でみずからの指導者を選んだということについては同じことが言えます。それからまた、わずか四年間でこのような民主的な手続による政権交代ということが現実にもたらされようとしていること、そしてこれはもう想像以上に速いスピードで台湾における民主主義が定着をして、単に制度としての民主化だけではなくて機能としての民主主義の定着という部分がこの点について明らかに理解し得るのではないかと思います。
したがいまして、このような民主主義が制度、機能の両面で発展している状況というものは、前回の直接総統をみずからの選挙によって選んだということと同様に、私はこうした民主主義の健全な発展というものがこの地域で起きているということは引き続き歓迎すべきことというふうに考えるわけでありますけれども、この点についての外務大臣の御所見を伺いたいと思います。