武見敬三の発言 (外交・防衛委員会)

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○武見敬三君 大変喫緊の課題について詳細な御報告をいただき、三名の参考人の方々に対し心から御礼を申し上げる次第であります。
 最初に、まず井尻参考人にお尋ねをしたいわけでありますけれども、確かに国民党の政権が交代を余儀なくされたという状態になったわけでありますけれども、実際にこの後の台湾の政治の動向の中で国民党というのが一体どのような形に変質していくのであろうか。その過程で新たにどのような、日本流で言えば政界の再編という状況が展開されていくのかという点についてお伺いしたいと思います。
 特に、国民党政権というのは、先ほど国分参考人の方からも指摘されておりましたように、軍及び政府の官僚、幹部、これは全部国民党員と言っても過言ではない。そうした状況の中で、もしそういう国民党が分裂するということになった場合に、同じく政府及び軍の要所を占める官僚グループというのも分裂をしていくのかどうか。そしてまた同時に、そうした過程で陳水扁新総統という新たな指導者がどこまで台湾の政局全体を安定的に管理し得るのであろうか、この点についての御所見を伺いたいと思うわけであります。
 それから、高木参考人にお尋ねしたいのは、実は台湾安全保障強化法案の今後の動向であります。
 特に、台湾白書というのが厳しい反発を米国議会内に引き起こして、結果として、むしろ当初は採択されないのではないかと言われていた上院における審議も逆に順調に進みそうだというようなことも言われました。そしてさらに、今回の陳水扁新総統の誕生という事態がこうした上院における審議の状況にいかなる影響を及ぼすことになるんでしょうか。そして、それに対する行政府側の対応というものはいかなるものになるのか、この点についての御所見を伺いたいと思うわけであります。
 そして、国分参考人に関しましては、中国の今後の対応の問題であります。
 実際に陳水扁陣営の最終的な支持に回ったエバーグリーンの張栄発氏であるとか、かなりのこうした陳水扁陣営に加わった人たちというのは大陸側とも実は緊密な関係を持っている人たちがおるわけであります。その人たちを通じたやはり従来の三通というものに対する条件の緩和という、そういう環境が台湾側に確実に整い始めたように思います。
 政治的な一つの中国論にかかわる議論というものは、これは入り口論でなかなか難しいというふうに考えるわけでありますけれども、こういう三通の条件緩和などを通じた実質的な中台の経済的な関係の拡大というものが逆に今後実現していくのではないか。それがまた間接的に中台の政治的な緊張の緩和、そして新たな交渉の条件整備ということにつながらないかというような、そういう若干希望的な観測をも持っているわけでありますけれども、国分参考人はいかにごらんになっているでしょうか。
 以上です。

発言情報

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発言者: 武見敬三

speaker_id: 849

日付: 2000-03-23

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会