国分良成の発言 (外交・防衛委員会)
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○参考人(国分良成君) ありがとうございます。
武見理事の御質問というよりは御意見もかなり含まれておりまして、私は基本的に賛成でございますけれども、中台の対話ということについて、先ほど高木参考人の方から進展がないかもしれないということでございましたけれども、恐らく対話の場を持っているということ自体の意味がやはり一つの信頼醸成になるだろうというふうに思っておりますので、そこから先の話はまたいろいろございますけれども、そうした場の設定というのがやはり一つ重要なポイントである。
それから二つ目は、武見理事のお話にございましたように、陳水扁陣営をこれからサポートしていく人々がかなり中国との関係を持っているということ、同時にこの人たちは李登輝総統とのパイプもかなり太いという事実もあるのだろうかと思いますけれども、そうした点で陳水扁氏はこれからその両面をとらざるを得ないと。先ほど申し上げたように、内部的な政局運営という点では李登輝総統の力をかりざるを得ない側面があろうかと思いますが、同時に中台間の関係の安定というこの重要な問題からいきますと、もう既に陳水扁氏が公にしているとおり、三通と先ほどお話がございましたが、基本的な関係、通商を中心としておりますけれども、そうした接触をこれからも行っていくと。
私は、結論として申し上げたいのは、こうした経済の交流というものは、これは国境を越えた交流でございますので、もう必然的にこれからもふえていくであろうと。現在のようにグローバリズムが支配的な状況の中で相互依存体制は今後も進むわけであります。
中台の関係といいますと、どうも安全保障の面ばかりが強調され、また対立の側面ばかりが強調されるわけでありますけれども、私の知り得る限りでは、例えば香港やあるいは東南アジア等々で中国と台湾の両方の学者あるいは民間人が接触する機会というのは非常に多くございます。同時に、日本とアメリカではなかなかそのような機会は少ないんですが、また中国も非常にそれについては警戒心を持ちますけれども、その他の世界の中では中国と台湾の接触というのは、民間人の形ではありますけれども、かなり広範囲に行われているということがあるわけでございます。
そうした点を考えてみますと、つまり我々はこの地域の安定状況というものをどのようにつくり出すかというときに、直接的な安保の問題もございますけれども、そこだけですとお互いの原則というものがどうしても強調されがちでありますから、武見理事のまさにお話のありましたとおり、経済交流というものがやはりこの地域の緊張をほぐしていく一つの大きな要因になるだろうというふうに思うわけであります。
その際、私は日本企業もやはり重要な意味を持っているというふうに思っておりまして、つまり日本企業が現実に台湾に直接的にさまざまな形で経済協力あるいは技術移転を行う、それが台湾から大陸へと技術移転がされていくというような現実の構図があるわけでありますから、そういう点では実は日本と中国と台湾が経済的にゼロサムでないプラスサムの関係を持っているということもあるわけであります。遠回りではあるかもしれないけれども、そうした関係をつくっていくということが重要ではないかというふうに思っております。それがやがて安全保障上の緊張関係をほぐしていくということにもなろうかと思いますが、いずれにしても、余り短期的に物を考えるべきではないというふうに思います。