国分良成の発言 (外交・防衛委員会)

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○参考人(国分良成君) ありがとうございます。
 全体として、きょうは中国の行動をどう考えるかというテーマではございませんけれども、中国の全体的な行動というのは、表面的には非常に積極攻勢のように見えますが、私は行動の源泉は極めて防御的であると、そして現状維持的であるというふうに理解しております。つまり、現状の大幅な変更をあらゆる問題について求めているわけではなくて、それは中国自身が今国内で抱えている、私も先ほど申し上げましたけれども、問題から考えて、やはり極めてその防御的な側面が強かろうと思います。
 同時に、やはり中国の言葉のゲームといいますか、そういう点についても、余りそれに惑わされない方がいいというところもあると思います。つまり、中国の発言というのは、その後に効果を見出すための布石としての発言の場合もございますので、つまり、強硬な発言をすることによって、その後、柔軟対応するということの効果ということも考えているかと思いますので、そういう点では陳氏の発言を見守るということでもって、先ほど申し上げたように、陳氏はこのところ極めて柔軟な発言をしているということでありますし、最も大事なことは、対話を進めたい、みずから訪中までしたいというような発言があったわけでございます。そういう点では中国の意図というところに基本的に合致してきている、最もふさわしくない候補ではあったけれども、しかし方向としてはその方向になってきている。
 問題は、どういうふうに対話を行うかというのが次のステップになろうかと思います。
 従来は、汪道涵氏とそれから辜振甫氏のパイプがあったわけでありますが、辜振甫氏はこれは李登輝総統とのパイプでございましたけれども、ひょっとしたらば李遠哲氏にかわってくる可能性もあるわけであります。そういう形のパイプ、新たな恐らく設定をいずれにせよせざるを得なくなるという感じがいたします。
 したがいまして、全体の方向としては、対話の模索という方向へと戻るわけでありますから、それは正直申し上げますと、九五年までの状態にある意味では戻ってくるということでありますけれども。その意味ではそれほどの大きな全体としては進歩ではないかもしれないけれども、これまで起こってきた中台間の摩擦という状況から考えますと、それは前向きの方向に少しずつ動いていく可能性があるというふうに申し上げたいと思います。
 ただ、もちろん、陳水扁氏の内部状況によっては、発言が揺れたりしますと、それが中国の対応にまた変わってくる場合があり得ると。ただ、方向としては対話というのが次に出てくると思いますので、その方向においては全体的な状況そのものは緩和されてくる可能性が高いというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 国分良成

speaker_id: 21844

日付: 2000-03-23

院: 参議院

会議名: 外交・防衛委員会