谷林正昭の発言 (交通・情報通信委員会)

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○谷林正昭君 それでは、所信表明の内容に少し触れさせていただきます。
 私は、国会へ出てきまして特に一生懸命頑張りたい、こう思っておるのは安全問題であります。そこで、大臣も就任されましてから、安全問題については何よりも優先をさせたい、こうおっしゃって、これまで本当に頭が下がる思いのような御努力をされております。
 若干、昨年一年間の運輸省管轄における事故をちょっと資料をいただきまして見ましたところ、鉄道で九百三十九件、三百四十九名の死亡、バス、タクシー、トラック、船舶、航空、これを全部合わせますと六千七百三十二件が運輸省管轄で惹起しております。亡くなられた方は一千九百十八名、けがをされた方は五千九百三十二名、こういう非常に多くの方々が、事故が起こり、亡くなり、負傷している。これすべて運輸省の管轄の事故であります。そういうことを考えますと、さらなる安全問題についての取り組みをぜひお願いしたいなと思います。
 具体的に申し上げまして、先ほど御冥福をお祈りさせていただきましたけれども、日比谷線の事故について速やかに、まさにその先頭に立って大臣が指揮指導をされた。私は非常にあの行動はすばらしいと思いますし、その前段にはコンクリートの剥落事故の対応、あの経験が生かされていたのではないかなというふうに思います。強力なリーダーシップのもとにあってこそ、あのコンクリート剥落事故のときにJRの総力で、一会社だけではなくて総力で、お互いに助け合いながら点検活動を二十四時間ぶっ通しで連日やって、そして国民の信頼をかち得た。そして、安心して新幹線に乗ってもらう。こういうような強力な指導のもとに国民の信頼を得ていたというふうに私は思います。
 したがいまして、老婆心でありますけれども、今の日比谷線の事故につきましてもぜひ運輸省が強力なリーダーシップをとって、そして民間に任せるのではなくて、あくまでも国民の生命は運輸省が守る、こういう観点でぜひ取り組んでいただきたいなと思います。
 一方では、きょうの読売新聞でありましたけれども、脱線防止の補助レールの設置について統一の基準をつくりたい、こういうようなことも早速出てきております。半径百六十メートルのところ、百四十メートルのところ、四百メートルのところだとか、いろいろ会社によって自主基準を設けておったわけでありますけれども、現実にカーブで、まだ原因究明、最終的な報告はされておりませんけれども、毎日何百万人という方々が電車を利用する、私も毎日利用しているような状況でありますが、あの事故以来、乗車いたしましても、何か脱線するのではないかなというような気持ちになって非常にストレスがたまります。
 そういうようなこともありまして、ぜひこの安全確保問題について、コンクリート剥落事故のあの経験がこの対応に生かされていると思いますけれども、この後の対応を少しお聞かせいただきたいと思います。
 もう一つは、大臣が御就任をされまして、安全を第一に考えるべきだということで安全戦略会議というものを設けられました。そして、二度にわたる輸送の安全に関する総点検を行われ、そしてここに行動計画が出てまいりました。これ全部読ませていただきました。問題は、ここで浮き彫りになったことをどう徹底をするかであります。
 一つ、すごく自分でいいなと思ったことを言わせていただきますけれども、「安全対策の好循環化」、戦略の中に「好循環化」という場所があります。まさにこれは、大臣が求めておいでになる強いリーダーシップの中における循環をいい方に回していこう。この逆は悪循環であります。事故が起きたらその事故を隠す、隠すことによってまたひどい事故が起きるというように、まずポイントはそこだと思います。その好循環化ということをぜひ徹底していただきたいと思います。
 運輸省というのは、今さら私から申し上げるまでもなく、多くの中小の業者を指導しております。ほとんどが民間であります。民間業者を指導する役所というのは、リーダーシップがなかったら、これからは規制緩和の中で経済自由というそういう波の中に安全という問題がのまれてしまう、こうなっては私は大変だというふうに思いますので、その責任は非常に大きい、こういうふうに思いますので、具体的な回答と御所見をお願いしたいというふうに思います。

発言情報

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発言者: 谷林正昭

speaker_id: 6943

日付: 2000-03-14

院: 参議院

会議名: 交通・情報通信委員会