松原聡の発言 (行政監視委員会)
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○参考人(松原聡君) 私は、政治のチェックか市場でのチェックかという議論があると思います。
それで、政治のチェックに関しては、例えば現在の予算と同じだけの時間を財投関連の予算の審議にかける、さらに、これは最初にお話ししましたように、政府予算よりもっと厳しいのは、公共性があるかどうかに加えて、本当に返ってくるかどうかまでチェックしなきゃいけないわけで、本来であれば政府予算の倍ぐらいの時間をかけなきゃいけないところを何十分の一の時間で済ませている。逆にそこに物すごい時間をかければ個別の財投機関のチェック、公共性がきっちりできるかというと、私はちょっと難しいのじゃないか、こういう考えに立っております。
では、どうすればいいかというときに、やはりマーケットは大事でありまして、財投機関債を出すということになればいろいろな格付機関によるチェック、外部監査等が出てまいります。それからIR、普通の企業がやっているインベスターリレーションズ、IRをやらざるを得なくなってくる。当然その中で情報もオープンにしなければいけない。さらに、それをやることによって連結決算がこれからどんどん進みますから、今まで不透明だった、猪瀬さんが一生懸命あぶり出そうとしてきたことが連結決算の中で自動的に出てくる可能性も高いわけです。
例えば、総務庁が調べまして、当時八十五あった特殊法人の子会社が千あったんですね。しかし、さっき猪瀬さんがおっしゃった道路公団が七十幾つ持っていたよというのは、実は四つしかその千の中に入っていないんですね。そのもう一つ先ですから、道路施設協会のまた子会社になっていると実は千の中に入ってこなかったわけです。しかし、それが連結決算をとられることになれば自動的にあぶり出されてくる。
こういうのを考えますと、私は、やはり一生懸命国会で審査して時間をかけろということよりは、財投機関債を出して、そこでマーケットにチェックしてもらって、自分たちもインベスターリレーションズやりなさい、連結決算をやりなさいと。その結果オーケーであればもう民間でもやっていけるし、全然だめだ、とんでもないジャンクボンドでだれも買わないということになったときに、そこで初めて国会が、政治が本当にそれが必要なのか、必要だったら税金でやりましょう、要らなければもう断固として廃止する、その判断をすればいいと思う。その前提が私はやっぱりマーケットでの最初のふるい分けじゃないか、こう考えているんです。