村井仁の発言 (決算行政監視委員会)
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○村井委員 自由民主党の村井仁でございます。
第四十二回総選挙が去る六月の二十五日に執行されまして、私ども、新しく国民の皆様の御信託をちょうだいしてこうして議席を得たわけでございますけれども、そういうことになりまして、冒頭にこうして決算行政監視委員会におきまして質問をさせていただくわけでございます。
私は、とりわけて近年、会計検査院の役割あるいはこの衆議院の決算行政監視委員会の役割というものが大変強化されてきたという認識を持っておりまして、さような意味で、基本的なポイントを少しお伺いさせていただきたいと思っております。
そもそも、行政というのには常に何らかのチェックが働きませんと、どうしても民の声に十分耳を傾けないということになる危険があるわけでありまして、さような意味で、検査あるいは監察というような業務は非常に重要なものだとされているわけであります。
古くは、例えば検非違使あるいは弾正台とかいろいろな制度があるわけでございますけれども、明治憲法下でも、例えば会計検査院というのは、たしか天皇に直隷するというような言葉が使われておりまして、たしか、私も昔聞いた話でございますが、戦前、会計検査院の職員が検査に行くときには何か勲章をぶら下げていったのだそうで、その勲章が通常の役所の職員よりも高い勲章をもらっていたと。それが、ある意味ではプライドを維持し、そして非常に厳しい検査が行われることにもつながった、そんな話を聞いたことがございます。
それはそれといたしまして、問題は、平成七年から平成八年にかけまして、行政職員の不祥事あるいは非常に自己保身的な行政運営による不適切な事例が多発をいたしまして、行政内部におけるチェック機能というものが十分働かないのではないかという疑念が国民の間に生まれたことは、非常に残念なことでありました。
一方で、ここで起こりました議論が国会の行政監視機能を強化しまして、行政のあり方を十分チェックしていくべきではないかということになったわけでありまして、この要請を受けて、平成九年の暮れに国会の行政監視機能強化のための法令改正が行われたわけであります。
会計検査院の機能を国会が活用するために、特定事項について会計検査院に検査を要請するというような制度を創設したことでありますとか、あるいは内閣、官公署に対する報告、記録の提出要求を整備することでありますとか、かなり画期的な内容があったわけであります。その重要な一環として、この委員会、元来、もとは決算委員会というだけでありましたのが、発展的に改組をして現在の形になったということであります。
一番やはり大きな点は、総務庁の行政監察局というのがございますね、行政監察局の活動、これにつきましての調査、あるいは国民から寄せられる行政に関する苦情の処理、こういったこともこの委員会の仕事に加わったということも非常に私は画期的なことではないかと思っております。
こういうことによりまして、私どものこの委員会の活動のカウンターパートとして、従来の会計検査院に加えまして総務庁の行政監察局が加わったということでありまして、我々、会計検査院それから行政監察局、これのいろいろな情報もとりながら、お互いに適度な緊張感を保ち、そして国民の利益のために適切な行政が行われるということを確保していかなければいけない、そのように思っている次第であります。
そういう意味で、会計検査院におかれては、これは特に院長の御意見をお伺いしたいと思いますけれども、会計検査院は、従来から行っている国の機関の会計処理が正確であるか、あるいは規則に合致しているかという正確性、合規性というような検査に加えまして、経済性あるいは効率性あるいは有効性、よく俗にスリーEなどと言われますけれども、そういう視点からの検査にも重点を置くようになってきておられる、こう聞いております。
アメリカのGAOでございますとかイギリスのNAOなどともいろいろな交流も行われながらやっておられるようでありますが、そういうことを踏まえまして、会計検査院のいわゆる実地検査、これは現在たしか職員一人当たり年間平均八十日くらいの現地検査をやっておられる。なかなか大変なことだと思います。実際そうして現場へ足を踏まれるということが、実際に仕事をしている各省各庁の職員に、会計検査院の検査というもの、実地検査があるぞということをいつも意識して仕事をしなければならない、そういう意味で非常な緊張感を与えている、私は、これは基本的に大変すばらしい制度だろうとまず思っております。
そういう意味で、現在、国の予算の八%くらいでございますか、会計検査院が検査ができるのは。これは本当はもっと、例えば人員をふやす、体制を整備するということによりましてこの比率を高めていけば、たまたま運が悪くて手抜きしたところが当たっちゃったということではなくて、もうそういうことが絶対に起こらないような仕組みも考えられるんじゃないか。そういう意味で、その検査の対象というものをもっと広げていくということが私は本当は大切なのじゃないかと思うわけであります。
そういう意味で、国損を少なくするということにもつながると思うわけでございますけれども、検査院がその機能を十分発揮するという意味で、検査体制の充実強化をどういうふうに図っていかれるお考えか、これを一つお伺いしたい。
それからもう一つ、私は今、会計検査院の仕事は基本的に評価するということを申し上げましたけれども、非常に残念なことですけれども、報道されましたような、調査官が実地検査中大変不適切な言動を行ったというような事態がありました。これは私は、会計検査院に対するこれまで培われてきた信頼を損なう非常に残念なことだと言わざるを得ない。これについて、院長、どのようにお考えか、この二点、まずお尋ねをしたいと存じます。