岩屋毅の発言 (建設委員会)
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○岩屋委員 要は、今回のことで建設行政がいささかも左右されたことがなかった、そのことを私は信じたいと思いますが、とにかく建設行政の信頼性の確保ということについては、大臣、今後とも、今後こそ重大な決意を持って臨んでいっていただきたいと思うし、今回のことについても早速に省内での処分をお済ませになったそうですけれども、今後どういう展開になるのか、この段階では予断を許しませんが、そのことについてはもうお聞きしませんが、ぜひとも厳正な対処をして綱紀粛正を図っていただきたい、これは要望にかえたいというふうに思います。
それから、時間がありませんので先を急ぎますけれども、ここ二、三日、新聞の第一面はこればかりですが、いわゆる公共事業の見直しの問題についてちょっとお尋ねをしたいというふうに思います。
私は、この問題はどうもこれまで象徴的な事例ばかりが取り上げられて、もちろんこれは建設省の問題だけではありませんが、長良川河口堰あるいは諫早湾の干拓、あるいは今度の中海の問題等々、環境問題などいろいろな事情があってのことだと思いますけれども、象徴的な事例ばかりが取り上げられて、公共事業不要論というか公共事業罪悪論というような風潮が出てきておることについてはいささか残念だなというふうに思っているところでございます。
また、一方で、財政上の理由から、やはり経費削減といいますか、支出を減らせ、公共事業を減らせ、こういう御議論も強くあることも事実でありますけれども、やはり特に地方経済における公共事業の持っている役割というのはいまだに非常に大きいものがありますし、日本経済の各種の指標も今ようやく上がってきているところで、構造改革の一方で財政出動で下支えをしていくということは、やはり私は必要なことではないかなと思っているところです。
そんな中で、我が党の中で公共事業を抜本的に見直そうという検討会が発足をしたところでございまして、これはまずは我が党の中で議論をすべきことかな、建設省に聞くよりも前に、そのことは私どもでしっかり努力をしたいというふうに思っておりますが、建設省の考え方もまた伺っておきたいなというふうに思っているところでございます。
日本という国は複雑な地形、国土でございます。私の地元の大分県は日本で一番トンネルが多い県であります。なぜならば、山、谷がたくさんあって、同じお金を使っても、平らなところで道をつくるのとはちょっとわけが違う、つぎ込んでもつぎ込んでもなかなか道ができていかないというようなところでもあります。また、そういうところでは、一本の車が離合できないような道が産業道路であり、あるいは医療道路であり、福祉道路であり、教育道路である、まさに命綱というかライフライン、たった一本の道がその村を支えている、集落を支えているというところは山ほどあるわけでありまして、私は、公共事業すべてが悪であって、何であっても減らせばいいんだという議論は、やはり地域の実情を無視した乱暴な議論ではないかなと思っているところでもあります。
そういう中で、自民党は抜本的な見直しをやろうということで、もちろんむだを省いていくことは大事なことで大きな前進だとは思っておりますが、一律の基準でやめていくということになると、やはりこれまで行政に協力をして努力をしてきていただいた地域の皆さんに大変な御迷惑をかけることになるんではないかなと思います。私の地元にも、ダムで大方環境が整ったというようなところもありますし、それから計画の存在自体が村を二分させてしまっているというところもあるわけで、ある日突然十分な説明もなしにこれで終わりだよというわけには、なかなかいかないんではないかなと。ぜひ建設省として、そこら辺はよくよく地域の実情も勘案をして対処をしていただきたいと思うし、仮に中止、凍結というふうになった場合でも、事後のフォローをこれはしっかりやってもらいたいなと思っておるところであります。
最終的な結論は与党三党の協議の中でも出されていくんだと思いますけれども、建設省として、この段階で公共事業の見直しの問題についてどういうお考えをお持ちであるのか、これはできれば同じ自民党の総括政務次官からお答えいただければありがたいと思います。