森田一の発言 (国土・環境委員会)
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○国務大臣(森田一君) このたび北海道開発庁長官を拝命いたしました森田一でございます。
第百四十九回国会における国土・環境委員会の御審議に臨み、所信の一端を申し上げ、石渡委員長初め委員各位の御理解と御協力を賜りたいと思います。
北海道は、九七年十一月の北海道拓殖銀行の経営破綻以降、経済が非常に低迷し、さらに本年三月の有珠山の噴火の影響により厳しい状況となっております。私も、就任直後の七月八日に有珠山周辺の状況を視察し、地元の要望を伺ってまいりました。国道の復旧、泥流対策、観光の振興など課題が山積しておりますが、安全確保と復旧・復興に向けて全力で取り組む所存です。
また、北海道は、ゆとりある国土空間を有し、雄大な自然環境などすぐれた観光資源を持つ可能性あふれる地域でございます。その可能性を開花させるべく、北海道開発庁としても、その発足以来積極的に開発、整備を推進してまいりました。この間、道路や河川、港湾、空港、農業・農村整備など北海道の社会資本は着実に整備が進み、我が国の食糧基地として、また観光の一大拠点として発展してまいりました。
しかしながら、人口密度が低く、都市と都市とが離れていることや、本格的な開発の歴史が浅いがゆえに、全国との対比で見ると経済社会の発展基盤がまだ不十分な状況にあります。
このような現下の課題に的確に対処して北海道の開発可能性を最大限に発現させるために、第六期北海道総合開発計画に基づき、各種施策を積極的に推進してまいる所存でございます。
まず、平成十二年度の予算執行については、有珠山対策を初め、依然として厳しい北海道経済の回復や活性化に資するため、平成十二年度公共事業等予備費による追加事業を含め、事業の円滑な実施に努めてまいります。また、来年度以降も整備の立ちおくれた分野を中心として、新たな時代や国民のニーズに即応した社会資本の重点的な整備を図ってまいります。
次に、根室市等の北方領土隣接地域については、この地が北方領土返還運動の拠点であり、日本とロシアの相互理解の拠点ともなっていることなどから、早急に現地入りして状況を把握するとともに、隣接地域振興計画に沿って地域の安定、振興を図るための施策を推進します。
また、我が国に残された開発可能性の高い貴重な空間であり、北海道の産業経済の発展に大きな役割を果たすことが期待される苫小牧東部地域については、昨年、多くの関係者の支援により、これまでの事業主体にかわる新会社として株式会社苫東が設立されたところであり、引き続き、苫小牧東部地域開発の推進に向けて、関係者と連携を図りつつ、最大限の努力をします。
アイヌ関連施策については、今後とも施策の充実を図り、アイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現に努めます。
最後に、来年一月に北海道開発庁、国土庁、運輸省、建設省は国土交通省になりますが、その移行を円滑に進め、あすに希望を持ち、将来に夢が持てる北海道の実現を目指し、北海道の開発、整備に全力を傾注してまいる所存です。
以上、北海道開発行政に関し所信の一端を申し述べましたが、石渡委員長を初め委員の諸先生におかれましては、一層の御理解と御協力を賜りますように心からよろしくお願い申し上げます。