山本孝二の発言 (災害対策特別委員会)

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○山本(孝)政府参考人 有珠山の火山活動及び三宅島の火山活動、新島、神津島近海等の地震活動並びに東海地方の豪雨について御説明いたします。
 まず、有珠山でございますが、現在、金比羅山及び西山西ろくの二つの火口群で噴火が継続しております。ただし、深部からのマグマの供給は停止しており、一連のマグマ活動は終息に向かっていると思います。当分の間、火口から五百メーター程度の範囲では、噴石及び地熱活動に対する警戒が必要であると考えております。
 次に、三宅島の活動でございますが、八月十八日に発生した山頂噴火では、島内で噴石や降灰を観測し、噴煙の高さは一万四千メートルに達しております。また、八月二十九日の山頂噴火でも、噴煙の高さが八千メートルに達し、弱い火砕流が発生しました。現在も連続的に噴煙を出しており、二酸化硫黄の噴出量は一日当たり二万トン程度以上という、大変活動が活発な状態が続いております。
 今後の火山活動の見通し等でございますが、当面は、八月二十九日と同程度か、これをやや上回る程度の山頂噴火が繰り返される可能性があり、この場合には、火砕流に対する警戒が必要であります。また、噴石、泥流、火山ガスに対する注意も必要であります。なお、現段階では、山ろくでの噴火の可能性はございません。
 三宅島のマグマ活動や神津島の東方海域地下のマグマの影響による地震活動でございますが、これにつきましては、八月下旬以降、活動が低調になっており、一連の地震活動はおさまりつつあるものと考えられます。
 これらの現状に対する監視体制でございますが、気象庁では、三宅島の火山活動及び新島、神津島近海の地震活動に対応するため、観測機器を緊急に増設するとともに、現地対策本部に職員を派遣し、監視体制の強化を図っているところであります。
 さらに、今般決定した予備費を使用して、気象庁では、地震計、空振計、監視カメラ、GPSなどを早急に整備する計画であります。これらの観測機器と関係機関が整備する観測機器によって得られる成果を気象庁において一元的に監視、解析することにより、火山活動及び地震活動の動向を的確に把握し、島内作業者の安全確保を図るとともに、島外避難者の一時帰宅や帰島時期の判断等に資する適切な情報発表に努める所存でございます。
 なお、新島、神津島あるいは三宅島では、地盤の緩みが発生していることから、少量の雨でも土砂崩れによるがけ崩れ等の発生が懸念されます。
 三宅島では、これまでの噴火により火山灰が多量に積もっていることから、泥流に注意が必要であります。このため、島内作業者の安全を確保するため、降水の状況を監視、予測し、泥流の発生についても警戒を呼びかけることとしております。
 さらに、住民や防災関係者への情報提供といたしまして、火山観測情報や臨時火山情報あるいは地震情報を即座に発表し、火山活動等の状況について関係機関に解説を行ってきております。これらの情報につきましては、ホームページを通じて公表しているほか、火山活動に関する島民の方の問い合わせに適切に対応するよう、テレホンサービスの開始も行ったところでございます。
 また、三宅島におきましては、航空機による火山活動監視や各種気象情報を島内作業者の皆さんに提供しているところでございます。
 次に、東海地方の豪雨でございますが、十一日から十二日にかけまして本州上に前線が停滞しており、一方、台風第十四号が日本の南海上にあって、比較的ゆっくりとした速度で沖縄方面へ進んでおりました。この前線に向かいまして、南から台風の周辺の暖かく湿った空気が継続して流入したため、東海地方を中心に長時間にわたって活発な雨雲の発生、発達を繰り返しました。この結果、東海地方、特に愛知県西部では記録的な大雨となりました。
 これにより、期間の総降水量としては、尾鷲市を中心とした三重県南部、名古屋市、東海市を中心とした愛知県西部、また静岡市などの静岡県中部で五百ミリ以上となりました。
 なお、十一日の日降水量でございますが、東海市で四百九十二ミリ、名古屋市で四百二十八ミリなど、その周辺の多くの地点で二百ミリを超えましたが、名古屋市や東海市では、従来の日降水量の観測記録の二倍を超える記録的な大雨となり、特に名古屋市の日降水量は、名古屋地方気象台観測開始以来、百十年間で最大でありました。
 また、これらを一カ月間の雨量と比較しますと、名古屋市の今回の一日の降水量は、同市の九月の月平均降水量の二倍以上となってございます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 山本孝二

speaker_id: 12197

日付: 2000-10-05

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会