今井澄の発言 (国民福祉委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○今井澄君 私は、やっぱりそういう中小病院がどうのという、こういう古い意識でいるからいけないんだと思うんですよ。
つい最近、東京医科歯科大学の伏見助教授が調査研究を発表したという記事があるんですが、今一人当たりの点数でぐっと伸びているのは百床以下の病院だと、専門病院だと。脳外科だとか循環器だとか。これは局長も御存じだと思うんです。むしろ、今本当に医療らしい医療をやる、助かる患者を助ける医療というのは、ある意味でそういうところがやってきているんです。もちろん大病院もやっていますけれども、本当に腕のあるお医者さんが自分の仲間を集め、やる気のある看護婦を集め、そういうところは看護婦の配置も多いですよ、小さな病院でも。私も実は田舎の病院でやった経験があるんですけれども、私のいた病院は自治体病院では本当に一番多いぐらいの、病床百床当たり三百人の職員を抱えながら経営も黒字でやってきたんです。それで、どんな高度医療にも手を出してやってきました。
私は、やっぱりやる気とそこに集まったスタッフの熱意だと思うんです、本当にいい医療を提供できるのは。病床の規模じゃないんですよ。日本の厚生行政は規模で見るから間違ってきているんですよ、これまで。大病院が何をやってきましたか。この間、事故を起こしているのは何ですか。いい医者をつくっているのはどこですか。大病院じゃないですよ。本当に苦労してやっている現場の病院ですよ、これは開業医さんも含めて。こういう厚生行政は転換する必要があるわけです。
たまたま今中小病院の皆さんが困っているけれども、例えば今度看護婦の三対一に一番反対したのは東京と大阪の中小病院でしょう。そういうところが、言っちゃ悪いけれども、本当にいい医療を一生懸命やるという気概でやっていますか。そうじゃないでしょう。戦後は熱心にやってこられたかもしれない。しかし、サクセスストーリーの上に病院までつくった、後はまあというふうな病院じゃないですか。そういう病院はやっぱり退場いただくぐらいの決意がなきゃだめなんで、規模じゃないと思うんです。私はそこのところもちょっと認識を変えてもらいたいと思うんです。
同時に、厚生大臣が先ほどちょっと言われたことで私ひっかかったことがあるんですが、関係団体、専門団体の御意見をということなんですが、そしてその中でもだんだん意見が出て、老人医療費を減らそうということに合意ができつつあるということをおっしゃいました。私は違うと思うんです。
それは多分、恐らく、グランドデザインというのをある医療関係団体が出されましたよね。それが、厚生省は医療費全体が今後四%伸びるというのに対して、いや、〇・五%に抑えられるという案が出ているわけです。だから、老人医療費を適正化しようということについては医療関係団体を含めて当事者も同じだという意味で先ほど言われたかもしれませんけれども、私は非常に問題だと思うんです。その団体が出した案は、小さな病院は除いて、老人病院、大病院を中心にマルメにしちゃおうよということなんですね。老人の入院医療費をマルメにしてぐっと抑え込めば成長率は〇・五%以下に抑えられるよと。だけれども、外来の方のお薬なんかについてはそうは言っていないわけですよ。
今、老人医療費が伸びているのは実は入院医療費じゃなくて、外来医療費の伸びの方が高くなっているそうです。老人医療費の伸びの九割は外来医療費だと。ここは大臣、気をつけなければいけませんよ。大きな病院は国公立病院が多いですよね。そこに入院している老人の医療費はぐっと抑えましょうと。だけれども、一般の診療所に来る老人については枠をはめないでやっていきましょうと。そんなことになるとまた老人医療費ふえますね。この辺は十分御注意をいただきたいと思います。
さて、その点なんですけれども、先ほどから大臣は関係者のということを言っておりますけれども、これは例えば銀行がそうですけれども、銀行もある意味では護送船団方式をやめて淘汰していく、場合によっては国有化もしていくということでこの間金融危機を乗り切ってきたと思うんです。これは中小の、地方の信用金庫や何かも含めて、全部現場の意見が一致してやったんですか。それとも、国難に当たって政治の主導でやったんですか。大臣、いかがでしょうか。