山口泰の発言 (財政・金融委員会)

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○参考人(山口泰君) 私からお答えさせていただきます。
 御指摘のとおり、消費者物価指数はこのところ前年比でマイナスになっておりまして、その背景というのは幾つかあろうかと存じます。景気の回復が比較的緩やかなものにとどまっているということもあろうかと存じますが、それに加えまして、いわゆる流通革命の動きによりましてコストがかなり下がっているというふうに思われますこと、また、過去に生じました円高の影響が多少おくれて物価面にあらわれてきておりまして、それによって価格が下がりぎみになるというようなこともあろうかと存じます。
 私どもの金融政策運営にとりまして特に問題になります物価の下落といいますのは、先ほどの先生の御質問にございましたようなデフレスパイラル的な動き、つまり景気の後退と物価の下落が悪循環を来すというような、需要の弱さに由来する物価の下落ということだと思っております。流通革命とかいわゆるITによる技術革新といったことで物価指数が下がるという場合には、これが全体として企業収益の拡大や経済活動の活発化を伴っているならば、必ずしもデフレ懸念というふうに見る必要はないのじゃないかと思っております。
 その点に関連いたしまして、最近の民間需要あるいは企業収益、賃金、雇用、生産等々の指標を総合的に点検してみますと、需要の弱さに由来する物価の低下の圧力というものはかなり大きく後退しているというふうに考えております。しかし、御指摘のような物価の動向がございますので、十分注意して見てまいり、分析してまいりたいと思っております。

発言情報

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発言者: 山口泰

speaker_id: 21225

日付: 2000-10-31

院: 参議院

会議名: 財政・金融委員会