小山孝雄の発言 (選挙制度に関する特別委員会)
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○小山孝雄君 おはようございます。自民党の小山孝雄であります。
今週最後の日になりましたが、本日も佐藤委員を除く野党の皆さんの御出席がいただけておりませんことを大変残念に思う次第でございます。
質疑に入りますが、ここに「日本国憲法制定の過程」という、これは本のコピーであります。連合国総司令部側による記録でございまして、この中に参議院の誕生の経緯が書かれてございます。
御案内のとおり、マッカーサー草案は一院制になっておりました。ところが、日本は貴族院があるのできっと日本側は二院制を要求してくるであろうという想定のもとに、ケーディス大佐は、内部には最初から二院制の案もあったにもかかわらず、一院制にしよう、一院制の草案を総司令部案としようと。きっと日本は二院制を要求してくるに違いない、そうしたら、それはいわゆる変更のできない、すなわち米国本国政府の指令、SWNCC、スウィンク指令に基づく変えてはならない政策の一つではないから、それをのむかわりに、受けるかわりに総司令部案のすべてをのめ、その取引の種として役立たせられると、憲法草案の実務者の最高責任者のケーディス大佐がそのようなことを語ったということが記録に残っております。
そして、昭和二十一年二月十三日でありますが、これは一つの今日の日本をつくる運命の日でもあると私は思うわけでございますが、総司令部案が松本国務相に、憲法担当大臣に草案が手交されるわけであります。松本大臣はケーディスが予測したとおり、一読をし持ち帰り熟読熟考いたします、こう答えるのですが、その時点で、ただ一点、一院制に対して異議を申し立て、日本側は二院制を希望しますという発言をしておるわけでございます。
その後の過程で、草案では国会という極めて単純な表現になっておったのが衆議院、参議院ということでその倍ぐらいの量の憲法条文になり、現在の四十二条、「国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。」という案になって今日に至っておることは御案内のとおりでございます。すなわち、今日我が国が二院制をとり、そして参議院があり、そのもとは現憲法のこの誕生の秘話の中にその経緯を見出すわけでございます。そのことを私は常に参議院にあって思うものでございます。
そこで、発議者の各党代表にお尋ねをいたします。
選挙制度の改革というのは、これは常にあるべきその議会の姿、あるべき参議院の姿というものに、理想に限りなく近づく、そのための手段であって、そのためにこそ改革が行われてきたんだと思うわけでございます。そこで、法案の質疑に入る前に、よく参議院は良識の府だ、こう言われておりますが、良識の府と言われるゆえんをどうお考えになり、そしてまたあるべき参議院というものをどうお考えになっていらっしゃるか、自民党、公明党、保守党の代表お三方にお願いを申し上げます。