橋本龍太郎の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)

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○橋本国務大臣 私は、下地議員が、今一連の御意見とともに、ある意味では恐らく沖縄県民の胸の中にあるであろう御不満というものを私にぶつけられたことは、これは素直に受けとめたいと思います。その上で、よく昔から、馬を水辺まで引きずっていくことはできる、しかし水を飲ませることはできないという言葉があることを思い起こしていただきたいと思います。
 コールセンター等にいたしましても、政府としてできる範囲で、少しでも沖縄によかれと思ってつくってきた産業であります。そして、それなりの雇用を生んでおることは議員もお認めをいただきました。そして、それを維持していくための補助というものの負担が大きいということも言われましたが、一方で、幾つかあるところで、その補助を必要としないものがあるという例示も挙げられました。私は、補助がなしでいけるというその実物を存じませんでしたので、これは調べてみたいと思いますし、不必要な補助を行っているのであれば補助は削減することになるでしょう。
 しかしそれが、本当に素直な目で見たときに、同種産業をこれ以上誘致する必要がなければともかくも、もし同種産業であっても、今の雇用情勢を考えたときに誘致する必要ありということでそのインセンティブとして補助というものが生きているとするならば、極端な議論ばかりはできないように思います。これはちょっと率直な感想です。
 その上で、政府が続けてきたさまざまな施策について見直しをすべきではないのか、効果が上がっているかどうかを検証すべきではないか、この御注意は私は素直にちょうだいしたいと思います。そして、その例示として戻し税措置というものを今回免税措置に改める、これだけ短期間で変えるということはいかがなものかという御指摘も甘受をいたします。
 しかし同時に、この制度をつくりますときに、従来なかった制度を新たに特定の地域を限定し特定の目的の中で新設をいたしますときに、どれほど与党の中においてもさまざまな角度から議論が行われたか、そして、それは関係する者だれもが沖縄県によかれということから議論をし、戻し税方式というものを考えてきた、その点は、私は素直に県民の皆さんにも認めていただきたいと思います。
 その上で、効果が出なかった中にはいろいろな理由があると私は思います。それは、観光戻し税の対象八品目を落としていたことが影響した部分もあるかもしれません。あるいは、その八品目を今回追加することでより豊かな品ぞろえができるという期待もしておりますし、免税方式に変えていくことによってより実効性の高い仕事に結びついていく、販売に結びついていく効果もあると思っておりますけれども、それを最初から考えなかったのはなぜか、今その新しい仕組みをつくる時点に戻っておしかりを受けますことは、私としても、これは多少、当時の関係者を、真剣な努力というものに対して評価をしていただきたい。
 その上で、実効が上がらなかったという点は私は認めます、効果が少なかったんですから。目標の二割に行かなかったということは、問題点があったことは間違いがありません。しかし、今回これで御審議をいただき、お認めをいただきますならば、この沖縄型の特定免税店制度というものは、那覇空港ターミナル施設内の特定免税店に限定された措置とはいいながら、私は、新たな魅力を一つ追加するものになるだろうとかたく信じております。
 我々は、国の立場として、でき得る限り県を支え、あるいは市町村の皆さんの御努力を支える、そういった努力はしてまいりますが、その上で、我々は民間企業に強制して沖縄県への進出を押しつけることはできないわけでありますから、どうすればその魅力が増すかについて、どうか、県あるいはお地元の市町村の皆さんの意見もちょうだいをして、よりよいものにするためのお力添えを願いたい、率直にそのような感じを持っております。

発言情報

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発言者: 橋本龍太郎

speaker_id: 24487

日付: 2001-03-21

院: 衆議院

会議名: 沖縄及び北方問題に関する特別委員会