山田敏雅の発言 (予算委員会第八分科会)

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○山田(敏)分科員 議論があることはよく承知しております。私も大学で水処理をやりましたので、難しいということは承知しております。
 それから、岡山県の事務所に既に連絡をとりました。今おっしゃったように、非常に難しいと。非常に難しいんじゃなくて、県境を挟んで水のやりとりをするのは、県同士で話し合いをして契約をすればできる。そして、やっている例もあります。ですから、私が申し上げたいのは、一回根本的な検討をする場所をつくって、そして今、コストを下げるなりいろいろな方法があるわけでございますから、例えば、今六億円維持費がかかりますという推定でございますけれども、現在の河口堰の維持費には約五億円かかっておりますので、そういったことを一緒にやっていけばいいんじゃないかと思います。
 ただ、私は、大臣に本当に議論をしていただきたいのは、川と海を仕切るということが環境にどれだけの影響があったかということをしっかり検証していただきたいと思うんですね。
 確かに、今言いましたように、渇水の役割はもう終わりました、これは八田原という大きなダムができましたから。それから、工業用水をどこかからとってくればと。これも終わりました。そういうことを踏まえて、なおかつ自然環境にどれだけの影響があったか。
 例えば、汽水域、川と海がまじるところは魚の産卵場でございますので、今瀬戸内海の鞆とか、そういうところは漁獲高が激減しております。トラフグというのがとれておりましたが、現在十分の一になりました。フグは汽水域の砂に産卵をする。それがなくなりましたから、どんどん減っていって、もうほとんどゼロになった。それから、今申し上げたシジミが全部死に絶えました。
 そして、河口堰の外、海にヘドロがどんどんたまってくるんですね。これは、海水と真水がまじり合わなくなったために、海のヘドロが現在一メートルぐらい。入りますと体が沈んでしまう。ヘドロに海が埋まってしまいました。
 昔は、そこがノリの養殖場であり、それからアサリ、ハマグリがたくさんとれたわけですが、もちろんそういうものはすべて死滅してしまいました。そして、この地区に八つの漁協がございます。その一つは走島というところでございますが、イワシをたくさんとっておりました。イワシはいろいろな魚のえさになるわけですけれども、これもほとんど漁獲がなくなってしまいました。
 生態系の変化というのは人間の生活にとっても非常に大きな影響があるということ、やはり、そのコストを正しく考えて、本格的な検討の場を、今言いましたように、県を挟む問題とか水利権とかいうような、堰の管理は国土交通省がやっておりますので、そこを国土交通省として、国として積極的な役割を果たしていただきたいということでございますが、大臣、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 山田敏雅

speaker_id: 12309

日付: 2001-03-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第八分科会