川橋幸子の発言 (決算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○川橋幸子君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました平成十年度一般会計予備費外六件に対し、承諾を与えることに反対する旨の討論を行います。
 以下、理由を申し述べます。
 まず、平成十一年度公共事業等予備費五千億円の使用は適切とは認められません。
 憲法第八十七条及び財政法第二十四条は、予備費の目的を「予見し難い予算の不足に充てるため」と規定しております。予備費は、使途が定められておらず、その配分に当たっては、国会の議決を経ることなく閣議決定、財務大臣決定のみで行われるものであり、それゆえに、その計上及び使用については例外的、制限的に考えるのが財政法の趣旨であります。
 しかしながら、十一年度公共事業等予備費の支出内容を見ると、高規格幹線道路六百七十二億円や整備新幹線四百二十億円など予見しがたい予算の不足とは到底認められないものへの支出が目立っております。
 このように、公共事業等予備費は予算のばらまきを助長するものにほかならず、このことを我が党が再三指摘したにもかかわらず、政府は、十二、十三年度予算においても続けて多額の予備費を計上しております。このように、予備費の制度の趣旨を逸脱し、安易に公共事業等予備費の使用を繰り返す政府の財政運営は、財政民主主義の根幹を否定するものであり、憲法違反であると言っても決して過言ではありません。
 また、十一年度特別会計予算総則第十三条に基づく経費増額については、公共事業等予備費の支出に伴う経費の増額を含んでいるため、承諾できません。
 次に、十年度・十一年度一般会計予備費を見ると、矯正収容費の不足を補うための経費が使用されています。これは、予想外の矯正施設被収容者の増加等による食糧費等の不足を賄うものであり、支出目的自体に異議はないものの、問題は五年連続の使用となっている点にあります。政府は、このような経費についても可能な限り正確な見積もりを行った上で予算に計上すべきであり、同一事項での予備費使用が続くという状態が予見しがたい予算の不足と言えるかどうか、甚だ疑問であります。
 さらに、十一年度一般会計予備費等には、九州・沖縄サミット関連の支出が含まれております。同サミットに際しましては、総額で八百億円以上と、諸外国の例とは比較にならないほどの巨額の経費が支出されたわけであります。しかし、会議は形骸化し、議長である総理のリーダーシップが発揮される場面はついぞ認められませんでした。サミットに協力された九州、沖縄の方々の御努力を否定するつもりは毛頭ございませんが、このサミットで支出に見合った成果が得られたとはとても言えない結果に終わったのであります。
 以上申し上げた点について、政府の猛省を促す意味において、今回の予備費関係七件の承諾に反対いたします。
 政府においては、予備費について、制度の趣旨にのっとった予算計上と厳正な使用を行うことを強く要請して、私の反対討論を終わります。

発言情報

speech_id: 115114103X00520010625_190

発言者: 川橋幸子

speaker_id: 1047

日付: 2001-06-25

院: 参議院

会議名: 決算委員会