前田英昭の発言 (憲法調査会)

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○参考人(前田英昭君) おっしゃるとおりでございます。
 いろいろな審議の仕方がございますが、公聴会を中心にしてと。これは私の差し上げました資料の中では、委員会中心主義というふうな形で、アメリカへ行きました渡米議員団の報告書の中に出ている。これはもっと中を見ますと、公聴会中心主義と。アメリカは公聴会中心主義でございますから、議員同士で話をするエグゼクティブ・セッションが別にあるのでございます。ですから、それを日本ではわからないから、委員会中心主義とこのとき理解されたんではないか。
 それから、委員会の公開制というものも同じでございます。エクセプト・バイ・エグゼクティブ・セッション。公聴会は公開する、そのほかは公開しないんだと。後のがないから、それは全部委員会は公開して、昭和三十年で非公開になった。
 そういうふうに公聴会を中心にしてやることは全く賛成。しかしながら、それが導入されたときは、いろんな形で公述人を呼んでやられたのでございます。公述人の数も大変多うございました。それから賛否につきましても、今は必ず同数でございます。そうじゃなくて、いろいろな方に来ていただく。そうすると、結果として賛成よりも反対の方が多くなることもあったと思います。そういうふうなことを初期においてやられておりました。だから、ぜひ公聴会はこれからも続ける。
 それから、各党推薦でいいけれども、この各党推薦ということを表へ出さないでいただきたい。
 私は学者になりまして、ある政党から推薦されたというと、ほかの研究会へ行くと、ああ、おまえは何党だったのかなんと言われると大変苦しいのでございます。何党のために行くんじゃなくて、やはりそのときに求められたら、自分がお役に立つというのなら行きたいというふうな気持ちでおりますので、そういうふうになる。だから、委員会の席、そのほかにもそういうのをおっしゃっていただきたくない。同時に、いろんな方に来ていただきたい。そして、これは私から言うのは口幅ったいのでございますけれども、呼んでいただいたならばもう少し時間をいただきたいということでございます。もういつもいつも大変短いのでございます。きょうも三時十分、もしかしたらこれは三時までじゃないかなという、裏のいろいろなことを私は考えるので、大変失礼でございますけれども、短うございます。
 だから、公聴会というものは、本題に戻しまして、大いにやっていただきたい、衆議院よりも余計やっていただきたいのでございます。よろしゅうございますね。
 それから、質疑というものも、昔は時間割り当てではございません。もう全く衆議院と同じパターンになりました。関連質問がある。自民党の方が質問なさっているときに、ちょっとやらせてくれよと社会党の方が質問する、これが関連質問でございます。これは大体昭和四十三年ごろまでやっておりました。このごろはそういうのはなくなりました。
 今の関連質問というのは、事前にだれだれの割り当ての時間のときにだれだれ議員もやるよと予告しておくわけでございます。その質問の隣に座って準備しておられる、それが関連質問。そうではございません。関連質問というのは、聞いていて私もしゃべりたい、ちょっとやらせてくれよ、どうぞと、こういうわけでございますね、余り長々じゃないけれども三十秒ぐらい、こういうふうなものがかつてあった。参議院はなかなかよかったと当時新聞に書かれたのを覚えております。調べれば出てまいります。
 そういうふうに、時間がないので、お答えすると私の持ち時間がなくなるとおっしゃいますからやめなきゃいけませんですけれども、衆議院と同じじゃなくて、党に縛られない、少しここはうんとやらせてくれよとか、関連質問とか公聴会とか、そのほか先ほど言いました逐条審議でございますね。これは衆議院は政権の基盤でございますからそういうのをやらないんです、参議院でもそういうのをおやりにならないと思う。しかし、立法府がそれぞれ提案された法律案の中身が何であるかを確認しないということは、立法意思が確認できないというのは、これは義務ということからいっても大事なことだろう。そして、そのことを確認しないままで法律ができて、行政府ないしは裁判所の方で自由に解釈されたらどういうことになるか。提案されたときの趣旨はこうだったということを確認しておく、これは大事なことでございます。そういう意味で逐条審議。
 そして逐条審議を、皆さん方からするとどこが問題かわからないから、ここに、前の資料によりますと四十二ページに書いておきましたけれども、渡米議員団の報告書の中にこう書いてあるんですね。委員長は、専門員にやらせなさいと書いてあります。「専門員にも専門的な立場から質疑を許し審査を全からしめる途を開くこと。」と書いてある。そうすると、なぜこういうことができるかとよく質問されるんです。議員がこんなことは質問できるかと。
 私は、申し上げたいのは、委員会で請願審査についての報告書を、これは委員長じゃないですね、専門員がおやりになっています。それは専門員にやらせているわけでございます。それならば、法制局とか調査室の方々に調べさせて、これは大事だ、そして委員長に質問してくださいと、代表質問させるわけですね。委員長は、おれはということで、専門員やりなさいと、こうなればできるわけでございます。かつてありました。
 そういうふうなことを考えながら、いろいろな形で創意工夫して、少なくとも参議院がおやっと思わせるようにするには衆議院と違ったことをやってほしいということ。どれがということではございませんが、時間がございませんからそれだけお答えさせていただきます。

発言情報

speech_id: 115114184X00720010509_011

発言者: 前田英昭

speaker_id: 1779

日付: 2001-05-09

院: 参議院

会議名: 憲法調査会