諸井虔の発言 (憲法調査会)
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○参考人(諸井虔君) 大変難しい御質問でございます。
例えば私どもの経済界、今までは業界団体というのがあって、業界団体の中で大手も中小もみんな一緒にいろいろ議論して、できればみんな丸々生き残っていけるような方策を政府にお願いしてやっていただくと。政府、分担している省庁もそういう線で業界団体といろいろ相談をしながら、みんながまとまってやっていけるようなそういう政策を考えてくださるというふうなことで進んでまいったわけですけれども、この方式はもう今の世界的大競争の時代には全く通用しない。それをやっていけば、恐らく業界ぐるみ、大手も、最も強いものも含めて丸々競争に敗れてしまうだろうというところへもう今来ていると思うんですね。
そうなると、もうそれぞれ一つ一つの企業が自分の責任で自分の行く道を考えると。失敗した場合に政府にお願いしますという話ではなくて、失敗はもう自分たちの責任、自分たちのリスクということでやっていく、それ以外にもう道はないと。大体行政だってこんな変動の激しい時代の先行きを読んで、こうしなさい、ああしなさいと言えるそんな段階じゃないわけですね。ですから、これはやっぱり一つ一つの企業が自分でやるしかないというところへもう来ているわけです、現実がどんどんそういうふうに迫ってまいりますから。
私も、やっぱり日本の国民もそんなばかじゃなくて、それはみんなと同じようにやっていれば抵抗がなくていきやすいということは確かですけれども、それで結局、その結果自分がだめになる、その結果社会がだめになるということはだんだん見えてくるわけですから、私はそんなにいつまでもこれは続くものじゃないんじゃないのかというふうに楽観をしているわけでございます。