諸井虔の発言 (憲法調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(諸井虔君) 今こういう局面になってきておりますので、非常に発言が難しい話なんだと思うんですけれども、私は前は首相公選というのは日本ではちょっと無理じゃないのかなと。それは、天皇制との関係もありますし、これはいわば大統領制のようなものですから、東京都や大阪府のかつての選挙のようなことが出てくる可能性もありますし、やっぱり今の形の方がいいんじゃないかなというふうに考えていたんでございますけれども、今度のことの流れを見て、果たして今までの考えのとおりでよかったかなと。確かに、天皇制との関連というのは小泉さんの言うような形で解決できないわけではないんだろうと思います。
ですから、そうなると、国民の意思というものをより早く、よりよく伝えるという意味ではそれも一つの方法なのかもしれないなというふうに、必ずしもこれは全面肯定ではないんですけれども、ちょっとそんな気がしてきているところでございます。
ただ、さっき申し上げたように、やはり国の意思決定というのはどこかではっきり、しかもこういうスピードの時代ですから迅速にしてもらわないと困る。議会と首相が食い違っちゃってなかなか結論が半年も出ないというようなことでは、非常に国全体としてマイナスになってくると思うんです。ですから、そういうふうにする場合には、それじゃ拒否権の問題とか、何か不信任をどう処理するかとか、あるいは解散をどうするかとかという、そういった点をきちんとして迅速に国民の意思が出るように。支持率だってやっぱり非常に極端に動くケースもあるわけですよね。それから、今はこうだからそのままでずっといくというわけでもないわけですし、その辺の運用というのは私はなかなか難しいものじゃないのかなと。
しかし、最終的にはどっちがより迅速に、より正確に国民の意思をあらわすことになるんだろうかという点でもう一遍考え直してもいいような気が今しているところでございます。