川橋幸子の発言 (厚生労働委員会)
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○川橋幸子君 今くしくも岩田局長は、育児休業制度というのは継続雇用型の人がこれによって仕事をやめなくて済むようにとおっしゃいましたけれども、今求められている育児休業制度というのは、多様な雇用形態、多様な働き方、多様なライフスタイルの中で、そうした働き方のメニューに応じた制度設計に柔軟に発展させていく必要があるということを私どもは要望しておりますので、ぜひ、やめなくて済む育児休業から働き続けられる育児休業へと脱皮してくださいますよう具体化の検討をお願いしたいと存じます。
ちょっと、予定した質問を大分積み残して御迷惑かけますけれども、最後に一点、働き方の日本型のモデルというものをここで、私はこれこそ厚生労働省の中で考えていただきたいということで御要望させていただきたいと思います。
日本の場合は終身雇用という、これは日本独特と言われましたが、日本人の知恵として職場の労使の中で検討され、あるいは政府もそうしたライフスタイル、働き方モデルが円滑に人々に享受されるようにさまざまな法律制度を仕組んできているわけでございますが、この終身雇用が崩れている、これではもうグローバリゼーションの中ではやっていけないと。しかも、少子高齢社会に対応していかなければいけないといった場合に、終身雇用はだめ、従来のものはだめ、従来のものは破壊する、それだけにとどまらずに、小泉総理もよく言っていらっしゃる、破壊じゃなくて今度は創造なんだ、つくり出すんだと。それがないと、安心して人々が暮らす、あるいは本当に寄りかからずに自分で自立して生涯を全うしたいと思っている国民の人、若者もそうですし、年をとって引退するまでの生涯を通じての話でございますけれども、日本人の働き方のモデルというものを考えるべきではないかと思います。
よくオランダ・モデルというようなことで、パートタイムの雇用機会をふやして失業率を下げワークシェアリングしたというこの成功例が伝えられるわけでございます。オランダの例が即日本に当てはまるとは思わないですけれども、私はちょっと切り口を変えていただきたいということを言いたいと思います。
どういう意味かといいますと、ワークシェアリングという言葉はもう何十年も前から、私も労働省にお世話になって働いているころからワークシェアリング、ワークシェアリングという言葉があったんですけれども、いつもマクロ経済の中から雇用の量をどのように切り刻めばよいかという、こういう発想でしか考えられていなかった。
でも、今求められているのは、むしろどんな人生を歩みたいと思うか、本当に長時間労働でキャリアを積んでやっていく、古い言葉で言えば猛烈社員でやっていく人間のほかに、ある時期、子育ての時期は家庭にいる時間を長くする、男女ともですよ、あるいは途中でバージョンアップをして能力開発をしてこの厳しい産業経済の中で生き抜いていくというようなことを考えますと、一つは、やっぱり労働時間を労働者個人が自己決定していく、選択していけるような働き方、こういう働き方というのが大事なんだと思います。
多様な雇用形態と言われましたときに、正規だとか非正規だとかパートだとか派遣だとかと、こういう何か使う方から考えたモデルではなくて、働く人間がどのような働き方をするか、働く人間がどういう人生を選び取っていくかという、その選び取るという視点が今までの非正規従業員の問題を考える場合に欠けていた視点ではないかと思います。
いつもワークシェアリングだとかあるいは非正規従業員の労働条件、社会保険の適用の問題を言うと、それは労使のお話し合いでということでとまってしまうわけでございますが、一つ小泉内閣のもとで日本を変革するとすれば、そうしたモデルを強制するのではない。終身雇用だって強制してできたものではないわけで、モデルを提示してそれを選択する、こういう厚生労働行政に転換していただきたいと思いますが、この問題一点伺いまして、私の質問時間終わりですので、お答えいただきたいと思います。