浜田卓二郎の発言 (財政金融委員会)

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○浜田卓二郎君 何も私も数字を総裁に言ってもらおうと思って申し上げているわけではありませんが、重ねて申し上げれば、インフレターゲットという言葉がどうも余りいい感じを与えないなと。何かもっとうまい言い方はないかなというふうに思うんですが、マンデルさんというコロンビア大学の教授が最近何紙かの新聞にちょっと書いておられましたけれども、これはマンデル・フレミングモデルの、ノーベル賞受賞の経済学者ですね。
 今さっき御質問申し上げましたように、どっちが望ましいか。つまり、物価が持続的に下落している状況、これも総裁の言葉を使えば、マイナスで安定している状況だってあり得るわけですよね。それとゼロ、それから持続的にゼロから大体二、三%の水準までで物価が安定している状況、どっちが望ましいか。望ましいのは、このフレミング教授によれば、世界的な認識として少し物価が上昇している状況の方が望ましいと。じゃ、それを目標にすればいいじゃないか。
 だから、総裁、さっきの御答弁でデフレ状況を克服するまでこの金融政策を続けるということをおっしゃって、私はそれで大いに結構だというふうに考えているわけでありまして、ゼロ金利離脱から今日に至るまでの間の日銀の金融政策を失敗の反省だという言い方がありますけれども、私はそう思っておりませんで、あえてマーケットの状況、この金融政策に対する期待感がこれだけ高まった段階で決断をなさったということは英断であるというふうに思っていることを申し上げたいと思います。
 日銀総裁、もう結構でございます。
 それから、柳澤大臣にお伺いをしたいと思いますけれども、先ほど林委員やあるいは峰崎委員とのやりとりを聞かせていただきまして、森総理が本当に何をおっしゃったかというのは、私は余りせんさくする必要はないと思っているんですよ。むしろ金融担当大臣のお立場で言えば、あの森総理がよくぞ言ってくれたというふうに受けとめられたらどうなのかなと思うんですね。
 つまり、不良債権の処理というのを、これがもう緊急の課題だという認識は世界にもある。日本にはもっとあるわけですから、それを総理がはしなくもというんですか、あるいはそれほどの意味合いがあるというふうに予測していらっしゃらなかったかもしれないけれども、むしろそういう発言をなすった、そう受けとめられた、そして現実に日本のマーケットは反応したわけですよ。
 ですから、これは私は、柳澤大臣にとってはいいチャンスである、むしろこの発言を奇貨として頑張るべきである。もし頑張らなかったら今度は、もうマーケットには期待感が出たわけですね、不良債権の処理が本格的に進む、それは即、大変しんどい問題を含んでおりますけれども、長年言われ続けている構造改革が進む、そういう期待のあらわれですから、今度裏切られたらこの反動というのはもっと大きい、そう思うんですね。
 ですから私は、正確にどうおっしゃったかということをせんさくする必要はない、むしろそういう日本の抱えている問題の本質についてよく言及してくれたと受けとめた方がいいと思うんですけれども、それに対する感想といったらあれですけれども、決意を聞かせてもらいたいんです。

発言情報

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発言者: 浜田卓二郎

speaker_id: 11564

日付: 2001-03-22

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会