小林元の発言 (文教科学委員会)

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○小林元君 前回も大臣所信のときに大臣に申し上げました。文部省時代、戦後ずっと日教組対策といいますか、そういう不幸なことがあったわけでございますが、そういうことに非常に力を入れてきたのではないか、エネルギーを注いできてしまったのではないか、私はそういう感想を持っているわけです。しかし、やっぱりそういう問題、教育条件といいますか、そういうものを改善することによってそういう問題も、教員の心も開いてくる。しかし、文部省は何もやってくれないんだというようなことも私はあったのではないかと。
 今、いろいろ思い出しますと、田中角栄首相、列島改造論でいろいろ功罪あるわけでございますけれども、あのときに人確法というようなことで給与水準を引き上げました。やはりこれはすごいなと思うんですよ。ところが、その後、やはり教員はどちらかというと良識派ということですから、批判勢力になりかねない、ましてや日教組という大きな組織があって、そういうことに毒されるという言葉は非常に失礼でありますが、動かされてしまうのではないか、そういう気持ちもあって、どうも教育投資をしてもプラスにはならないんじゃないかと。国民の方から見ると、これはそういう、日教組は日教組、いろんな問題はあるにしても、やはり教育はいかにあるべきかということを常に考えて、そういうことの先導役といいますか、これが文部省の役割だったと思うんです。
 例えば、ちょっと時間がなくなってしまいますけれども、先ほどお話がありました列島改造論、その中で、要するに開発投資というのは日本は相当入れましたね、つぎ込みました。そのときに、そういう結果、開発が行われ、経済が確かに豊かになったんでしょう。しかし、そういう陰で、心というものがどうもお金を中心にというような方向へ変わってきたわけですが、やはりそういうものを見通して、茨城県でも鹿島開発というのがありました。そのときにやはりいろいろ批判されました。こういうことをやれば必ずや心は荒れるんだよ、ですからそこに十分注意しなさいというふうなことの指摘がありました。結果は、そうなったと言うのは失礼なんですが、これは全国どこも見られるようにそういう状況が目につくようになりました。ですから、やっぱり繁栄の方にばかり目が行き過ぎて、心を豊かにすることを忘れてしまったのではないか。
 ですから、その後そういう開発投資、そしてまた最近では景気浮揚対策、こういうことでやりますが、ここ最近はITの問題とかあるいは科学技術の予算とか、ここにもう三代の文部大臣おられますから御承知でしょうけれども、そういうことで、科学技術立国ということで随分力を入れてまいりました。しかし、まだまだ公共事業といえば、これは学校投資は外れちゃうんです、なぜか。ですから、教育投資は公共事業ではないという一言で、景気対策の公共事業の予算はどんとこういくわけですね、五割も。通常の予算の五割もどんといく。建設省の道路や河川の予算はふえるけれども、あるいは新幹線の予算はふえるけれども、それこそ大学の整備あるいは学校の備品、そういうものに全然いっていないわけです。これがやはり、今言いましたような日本の教育投資、教育費、そういうものがふえてこなかったのではないか、私はそういう感じがして仕方がないんですけれども、いかがでしょうか、大臣。

発言情報

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発言者: 小林元

speaker_id: 25484

日付: 2001-03-27

院: 参議院

会議名: 文教科学委員会