伊藤公介の発言 (憲法調査会)

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○伊藤(公)委員 自由民主党の伊藤公介でございます。
 外交、防衛、安全保障の専門家として森本先生から大変有意義な御報告をいただきました。いろいろ参考にして、私どもの今後の活動に生かさせていただきたいと思います。
 まず、具体的な御質問をさせていただく前に、ちょうど今、私たちの国会では、参議院で特措法の審議を進めているところでございます。これは恐らく、かつての五五年体制のような状況ではもっと対立的な法案になったと思いますが、私が想像する以上にスムーズに審議が進んでいますし、やはり国際情勢や置かれている状況が非常に大きく変化してきた。そしてまた、審議を通じて、これまで安全保障とか我が国の防衛という複雑な難しい歴史を抱えてきた問題を、これまでのような内閣法制局の答弁ではなくて、総理みずからが非常にわかりやすい言葉で、国会からメディアを通じて国民の皆さんの理解を深めてきたということも大きな要因であろうと思いますけれども、多くの国民の皆さんが日本の安全保障ということを非常に身近に理解を深めていただいているのではないかというふうに私は思っております。
 そこで、これまでの法律とは違って、新しい法律を私たちは二十一世紀の初めこの国会で成立をする運びでありますが、森本先生はこの法案について率直にどのような御感想を持っているかを伺いたいと思います。
 私は、たまたま今度のテロ事件のときにアメリカのシカゴにおりました。そして二日半後のニューヨーク、現地に行ったわけでありますけれども、文字どおり、報道でもありましたように、アメリカの現地は戦争前夜というのが率直な印象でございました。私は、帰ってきて、日本のこの新しい法律の審議を身近にしながら、恐らくアメリカの大統領や政治家は日本のこの国会の議論がわかると思いますが、アメリカの国民や多くの世界の人々は本当に理解できるだろうか。私は、世界の常識が日本の常識になるように、新しい時代にしっかりとした法律をつくり、また、我が国の安全保障ということを国民の皆さんの深い理解の中でさらに進めていかなければならないという率直な実感を持っているものでございます。
 今度の法律の中では、これまでありました周辺事態法と基本的にそんなに大きくは変わりませんけれども、例えば武器の輸送に関しましても一歩前進をしたと思います。しかし、それが、他国の領海はいいけれども陸はだめであるとか、どこまでがいわゆる武力行為と一体であるのかないのか、今度のテロ事件のような問題を含めますと、一体どこまでが後方でどこからが前線なのかという区別ができるのだろうか。そして、憲法が非常に大きな問題になってきたということを私たちは身近に感じます。
 そういう意味では、この憲法調査会の審議というものはさらにスピードアップをしていかなければならないという実感を私は持っているわけでありますが、それらを考えながら、今度の新しい法律の国会の審議などについて、御専門の立場から、森本先生から率直な御感想をまず伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 伊藤公介

speaker_id: 33876

日付: 2001-10-25

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会