伊藤公介の発言 (憲法調査会)
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○伊藤(公)委員 国連の果たす役割はこれからますます大きくなると思います。そして、特に私たちは、我が国の自衛隊が地球の裏側まで出ていくということに、我々はその決意をしました。いうからには、私は、ますます国連という機能を強化していかなきゃならないし、その中における我が国の果たす役割というものは極めてこれから大きくなると思います。そういう意味で、国連の改革をどうしていくのか。
また、我々はこれまで、今世界で断トツにODAの援助をしています。アメリカを抜いて日本は世界で一位です。そして、国連の分担金も日本とアメリカで約四〇%です。そういうことを考えますと、国連の機能の改革について、私は、日本が主導的にもっと主張してもいいし、また、その役割を担っていかなければならないと思います。
国連の問題についてもちょっと何点か伺いたいと思いましたが、時間がなくなりましたので、最後に、安全保障はもとよりでありますが、二十一世紀の日本のあるべき姿について、先生にグローバルなお立場から御意見を伺いたいと思います。
今、私たちは、日本の外交の基本は言うまでもなく日米基軸であります。そして、国連中心主義、また、アジアを初めとして自由主義の国々と連帯をする、これが我が国外交の三つの大きな柱だと思います。
そこで、これから、経済を含めて世界はいろいろな競争社会になっていくと思いますが、例えば経済で見ますと、ヨーロッパは非常に成熟した社会になりつつあると思います。EUは、人口でいうと三億七千四百万人、GDPで九百二十七兆円。NAFTA、アメリカとカナダとメキシコを一つの社会とすると、人口は三億九千万人、これでGDPは九百三十九兆円。
そこで日本は、もう言うまでもありません、一億二千万人で、平成十二年の統計ですと五百十三兆円のGDPでありますが、日本を含めてアジア約三十七カ国、人口は三十五億人であります。そしてGDPは九百二十九兆円。経済の大きさは、アジア、NAFTA、EU、それぞれが、丸い数字でいえば三極と申し上げていいと思います。
しかし、圧倒的に違うのは、何といっても人口です。三十五億を超える人口を抱えたアジアは、間違いなく世界の主役である。しかも、今人口は六十億と伺っているわけでありますが、やがて八十九億から百億になるというわけであります。そのとき、世界のエネルギー、食糧は、恐らく大変危機的な状況を迎えるのではないかとも予測をされています。
一転して日本は、御案内のとおり、今、穀物の自給率はわずかに二七%です。エネルギーの最も主要な石油は、九九・七%を外国に依存している。その七〇%は、政情不安な中東に我々は頼っているわけであります。世界のそうした大きな経済やさまざまな国の動きの中で、日本とアメリカ、日本と中国、またアメリカと中国、そういう関係をどのようにこれから我が国が外交や安全保障で展開をしていくか、日本は今重要な岐路に立たされているように思います。
イギリスという国は、EUに籍を置きながら、アメリカとの関係を非常に強いきずなにしながら、EUの中における強い地位を確保していると思います。私は、必ずしもイギリスと同じとは思いませんけれども、日米という関係を本当に成熟した関係にしながら、十三億、年々一千三百万人の人口がふえている中国あるいは朝鮮半島という国々を隣に置きながら、私たちは、アジアというところにもう一つの軸足を置いて外交や安全保障を展開していかなければならないというふうに思いますが、先生の御専門の立場から、最後に一言お伺いをさせていただきたいと思います。