西川太一郎の発言 (厚生労働委員会)

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○大臣政務官(西川太一郎君) 今、物づくりの基盤についての振興法を事務局長として超党派でおまとめになった今泉先生から、日本経済、特に産業構造の将来にわたる変化、経済産業省はどのようにとらえているのかと、こういうお尋ねでございますが、一つは、御案内のとおり、産業の空洞化という足元の大変深刻な問題に対応していかなければいけないだろうというふうに存じております。
 御案内のとおり、国際競争力というものをいかに確保していくかという観点から、比較生産費の観点からも三十分の一という人件費を現実に提供しております中国のようなところに国際競争力を強化するために国内産業のいわゆる拠点を移すという空洞化現象が進んでおりまして、先生御案内のとおり、海外生産比率が年々増加をしております。十一年度で一二%台、さかのぼって十年度で一三%、まだ内々の数字で公表しておりませんけれども、十三年度には一五%台にもなるであろう、こういう状況の中でやはり何といっても従来の産業に依存するというわけにいかないだろうと。やはり、科学技術による新たな産業を起こして、国際競争力に十分耐えられる新産業をまず起こしていかなければいけない。
 そういう意味では、知的財産権をいかに活用するかということもございまして、当省といたしましては、大学発一千社というスローガンでございますが、大学の研究成果をいかに新たな日本の産業シーズに変えていくかということで努力を今いたしているところでありますが、きょう現在、まだ百二、三十の企業化しかできておりません。
 そういう中で、バイオでありますとか、これは話が大きくなって恐縮でございますが、お許しをいただいて申し上げれば、先生も十分御存じの旧地場産業でございますが、いわゆる産業クラスターというふうに私ども呼んでおりますけれども、クラスターというのは魚の群れでありますとかブドウの房のような、いわゆる一定地域に得意わざの産業が集中している、そういうものをどんどん育てて、全国レベルで三千社ぐらいの新産業や元気のいい産業を起こしていこう、こういうようなことに切りかえて国際競争力を獲得していかなければいけないだろうと。また、大変言うはやすくして行うのは難しいのでありますが、高コスト体質をいかに改善していくかということもこれからの産業の中では重要であろうというふうに思います。
 そこで、いわゆる研究開発投資を重点化して、ライフサイエンスでございますとかIT、環境それからナノテクノロジーという、例えば東京ドームをコップのようなものと見立てて、そこに一グラムの物質を溶かしまして、コンピューターで一兆分の一に当たるんでございますが、それが砂糖であるのか塩であるのかということを、これをナノテクノロジーと申しますけれども、そういうようなことも、今、日本は世界で数少ない技術開発のできている国でもございます。そういうようなものを積極的にやっていきたい。
 それから最後に、先生最も御関心のございます雇用が、人手を省力化するのではなくて、すぐれた能力を持った方々が日本にいて十分産業を支えていただける、そしてその方々の発明、発見、こういうものに依存して新しい経済産業社会をつくっていく、こういうような気持ちを持っております。
 不十分でございますが、お許しをいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 西川太一郎

speaker_id: 14838

日付: 2001-12-06

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会