2002-06-06
衆議院
田久保忠衛
憲法調査会国際社会における日本のあり方に関する調査小委員会
田久保忠衛の発言 (憲法調査会国際社会における日本のあり方に関する調査小委員会)
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○田久保参考人 今先生おっしゃいましたとおり、欧州とアメリカの間で対立と、今出ているニューズウイークのカバーストーリーにも出ておりますね。これは、そもそも、テロのときのフェーズ1は完全に米欧は一致ですね。アメリカの要請、あれは九月十二日にパウエル国務長官がロバートソンNATO事務総長に電話をして協力を要請した。緊急の理事会を開いて、翌日、ロバートソン事務総長は、NATO諸国は集団自衛権の行使に踏み切ります、こういうことを言って、アメリカは非常に喜んだんですね。
ところが、二月の四日にミュンヘンのベアクンデという会議がありました。安全保障の会議なんですが。ちょうど一月二十九日に悪の枢軸ということを言って、その足でウォルフォウィッツとかああいう連中がミュンヘンに行ったら、ドイツの代表、これは国防大臣その他たくさん大物がいました。一斉に、これはユニラテラリズムじゃないか、何の相談もなくどうしてあんな悪の枢軸なんて言うのか、こういうことを言っておりましたので、これは同盟国の中でもがんがん言っていいんじゃないかなと思います。
それから、ラムズフェルドさんも、あの核の問題も急に二月か何かに出てまいりまして、核を持っていない国にも使用し得るというのは今おっしゃったとおりでございますけれども、ああいうことを言われた場合は、日本は十分反発していいんじゃないかなというふうに考えております。
ただし、アメリカは、ユニラテラリズムというのはブッシュのときに急に出てきたのではなくて、アメリカの外交史を見ておりますと、伝統的に出てまいります。
いきなりモンロー・ドクトリン、中南米におまえら関係持つな、おれたちも持たないから一切出てくるなとか、それから孤立主義。それから、これは政策にはなりませんでしたけれども、とてつもないことを言う国で、議会でみんなキャッチワーズみたいに言ったのは、マニフェストデスティニー。
こんなとてつもない国あるかなと私は思うぐらいにあきれているんでございますけれども、明白なる天意でございましょう。明白なる天意に基づいてこれをやるんだという使命感みたいなもの、これを歴史的に持っている国でございますよね。それで、ナチ・ドイツあるいはムッソリーニ・ファシズムを明白なる天意に基づいてたたくんだ。日本もついにナチズムと同じようにされちゃって、東京裁判でぶったたかれたままだ。
これは、アメリカという国柄は、ユニラテラリズムを生来持った大変エネルギッシュな国で、そのマグマがまだ衰えていない、こういうところで考えなきゃいけないんじゃないかと思います。