船橋洋一の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(船橋洋一君) 遠山さんの提起された問題は非常に重要な問題だと思うんですけれども、我々、外交という言葉でくくってしまうんですけれども、外交政策、これをフォーリンポリシーと、それから外交執行、これはディプロマシーと、分けて考えたときに、このフォーリンポリシーの力が実は日本は非常に弱い。それは、外務省にも原因がありますけれども、私はやはり、政治主導の外交ができていない。ですから、本来ならば外交政策より私は外政政策、政治が、明確な政治的意思も含めて、そのような外交をする力が弱いことに根本的な問題があるんだろうというふうに思います。
日本の外交は、縁の外交といいますか、大体この関係論のところにすぐ収れんしてしまう。これは地域局から上げてくるとそういうふうになってしまう。外務省の中では、総合外交政策局がそれに対してトップダウンの、戦略的な国益本意の外交政策を立案するということになっておりますけれども、岡本さんがおっしゃったように、ここが非常に弱い。危機管理に追われている現業のようになってしまう。
もう一つ、代案を示す力というのはやはり日本の社会全体に弱い。外務省にはシンクタンクが一つありますけれども、むしろドイツのように首相官邸にシンクタンクを持って、それで、より政治的な意思を反映させた長期的な戦略、そのようなものもやはり日本は必要になってきているんじゃないかというふうに思います。