岡本行夫の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(岡本行夫君) 私は、吉岡先生の御指摘の点というのは正しいんだろうと思います。
 最近の不祥事というものの続発というのは、別に今いる人たちが質が悪くなったせいではなくて、かなり構造的な面があるんだろうと思います。
 一つは、日本外交の中にやっぱり停滞感、閉塞感というものが出てきてしまっている。それは、やっぱり六〇年代、七〇年代、そして八〇年代、経済の面では追い付き追い越せ、それは常にその過程でアメリカとも貿易摩擦が生じたり、セーフガードの発動問題が常に付きまとう、非常に言わば抜き身の刀を常にぶら下げていなければいけないような経済環境の中で、それこそ小人閑居して不善をなすような暇がなかったわけでございます。
 安全保障、政治面もそうでございます。冷戦構造の中で日本が同盟外交をどう展開するのか、日本をどうやって守るのか。吉岡先生よく御存じのように、基盤防衛力構想でいくのか所要防衛力構想でいくのか。そういった日本の国の在り方について哲学的かつ基本的な意見が、何度も闘わせながら来た。職員も非常にやる気を持ってきたと思うんでございますね。ところが、九〇年代にそういったものの動きが停止してしまったということは、私、冒頭申し上げたところでございます。
 それから、やはり私は上の監督責任というものはあったんだろうと思いますけれども、松尾事件を始めとして、一般の職員からは信じられないようなことが次々に起こってきて、相当士気の阻喪を招いている。外務省が日本の中でも最も嫌われる、最も批判される組織にまで扱われてしまうことに伴うあの特に若い職員たちの、何といいますか諦観、そして士気の阻喪ということは、非常に今深刻な問題になっておると思います。
 ですから、外務省改革はこれは進めなければいけませんが、彼らも職業外交官として厳しい訓練を経て今までに育ってきている、税金でここまで育成された貴重な人材でございます。あの人材を使えないことにしてしまっては全く元も子もないわけでございまして、今の外務省の職員の間に横溢するこのあきらめの観、これは我々の力を持ってしては変えられないなというその観をやはり常に念頭に置いて我々は改革を進めなければいけないと、私はこう思っております。

発言情報

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発言者: 岡本行夫

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日付: 2002-07-16

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会