川橋幸子の発言 (決算委員会)

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○川橋幸子君 ただいま大臣は情と理のバランスというふうに表現なさいましたけれども、私も、言葉は違いますが、そのことを考えておりました。日朝国交交渉を開始させることによって東北アジアの緊張を解き、世界平和の構築に寄与するという非常に大きな課題と、それともう一つ人間の情、情といいますか、私は冒頭人権の問題というふうに申し上げさせていただきましたが、どうも人権という問題がないがしろにされてきたのではないかというのが国内の情の問題、国内におきます不信感の問題なのではないかと思います。
 私はこの不信感の問題というのは三つあるように思っています。
 一つは、北朝鮮に対して、こういう大変無残な結果が明らかになればなるほど、北朝鮮というのは普通でないとんでもない国である、なぜそのような国と国交回復しなければならないのか、更には経済協力までしなければならないのかという相手国に対する不信感が一つ。
 それと同時に、私はやっぱりこれまでの政府の対応に対する不信感が大きかったのではないかと思います。総理も調査団が出掛ける前に被害者の家族の方々とお会いになられて、これまでの政府の対応は不十分であったということをおわびされたと伺っておりますけれども、まあこれはメディアで知ったことですからどの程度正確なのかは分かりませんが、外務省に対する不信、やはり言わせていただきます。国交正常化のために十人ぐらい拉致されて一体それが何だといったような発言が新聞に載った、そういう政府に対する不信感が大きかったと思います。
 それと、私は、ひいてはこの問題は、この事件に限らず、あるいは日本に限らず、国家は個人を犠牲にするのではないかと。日本の国内で考えましても、沖縄の問題あるいは広島の問題等々、様々、一般市民の被害があるときに国家間の妥協でもって物事が決着されていく、こういうものに対する、これはなかなか難しい、人類社会どこの国でも苦労していることかも分かりませんが、そういう不信感が大きい。そういう意味では、日本はもっと人権を大事にする国なんだという、この国の在り方そのものも考え直していただきたい、この問題を契機にそういうふうに考えていただきたいということを思っているわけでございます。
 こういう観点から質問させていただきます。
 まず、拉致補償についてです。これは北朝鮮に対する要求でございます。私は要求できるものがあれば要求すべきだ、このように考えています。うやむやにしてほしくないというように考えている一人でございますが、最近のある新聞の記事を見たところ、その記事が正確かどうかはまたお答えいただければよろしいわけですが、安倍官房副長官が、国際法等々の法令に照らして何を要求すべきか、国家としての補償も含めて検討していきたいと、かなりはっきり明言なさいました。それから、官房長官御自身も、国際法、国内法上の問題、御家族の気持ちを総合的に勘案して判断を行うという、そういう談話が載っていたわけですが、この記事は、これはなかなか難しくて政治決着になるのではないかという予想記事だったのでございます。
 事実の正確さは欠くかも分かりませんけれども、北朝鮮に対する請求としては、将来の話、事実がはっきりしてからの話ということにいたしましても、どのような基本的なお考えで臨もうとしていらっしゃるのか、安倍副長官に伺います。

発言情報

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発言者: 川橋幸子

speaker_id: 1047

日付: 2002-10-03

院: 参議院

会議名: 決算委員会