川橋幸子の発言 (決算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○川橋幸子君 今の副長官の御答弁、私としては、大変にうれしい答弁といいますか、様々メディアの中の批判がある、あるいはやじが飛ぶ中でも初心を貫いていただける、本当に私も期待させていただきたいと思いますが。
ちょっと時間をつぶしてもったいないですが、一点だけ、これはもうお答えは結構でございます、私の方から要望をさせていただきます。
言葉じりをとらえることは全然ないのでございますが、国家主権の問題と個人の問題、私は今正にこれが問われている時期ではないかと思うのです。どちらかといえば私は、国家主権が侵される、そのことの問題の前に個人の尊厳を考えていただきたいという、そういう価値観を持つ人間でございます。
瀋陽領事館のあの事件のときに、ちょっとお名前、ど忘れいたしましたが、元フランス大使の方だったと思いますが、瀋陽領事館の事件で一番注意しなければいけないのは、あれはカメラの前に本当に子供がいて、女性がいて、それを制服を着た、まあ国家権力の、強い者が引き出そうと。それに対して日本の領事館は何もしなかったと。あれが一番大きな問題だったと。ちょっと、まあ質問を離れるというよりも、私の質問の視点をはっきりさせるためにそのことをあえて、もう本当に釈迦に説法といいますか、そういう副長官に向かってでございますけれども、私もそのようなことは発言させていただきたいと思います。それを含めて、是非しっかりお取組をお願いしたいと思うのでございます。
さて、それでは少し話の次元を変えたいと思います。
先ほど政治に対する不信といいますか、ガバメントに対する不信といいましょうか、それの一番最後に挙げた点でございますけれども、その国家と個人の関係、国家は個人を犠牲にするというその長い歴史の中での問題がございます。それに関連して話をさせていただきます。ですから、今回の拉致事件とは直接の関係はないわけでございますが、やはり私はここで元慰安婦の方の問題を取り上げざるを得ないというか、こういう問題に対する政府の態度をしっかりさせることによって、むしろ国内の信頼を回復し、あるいは国際社会の信頼を回復する、そういう問題になるのではないかと思います。
個人的には私は、北朝鮮は今回の拉致事件に対する日本の反応に対して、あるいは予想外のものを、強いものを感じてびっくりしているかもしれませんが、ある点では織り込み済みではなかったかと思われることがございます。どういうことかといいますと、この慰安婦の問題はかねて北朝鮮でも市民運動の動きが、市民運動の動きというのは北朝鮮内では難しいかも分かりませんが、あの周辺、韓国を中心にしてあるわけですね。知っているはずでございます。
慰安婦問題につきましては、野党三党が議員立法を提出して、現在継続審議となっているわけでございますが、私もその賛同者の一人でございますが、この問題に取り組みますのは、私どもの気持ちもなかなか正確に理解されないのですけれども、よく言われますのは、過去の日本の植民地支配を相手国に代わって日本人のあなたたちが糾弾するのですかという、そういうお話があること。それから、そうした日本の国益じゃなくて相手国の国益のために、何というんでしょうか、相手国の女性の立場に立って野蛮な日本人を糾弾するのかという、こういう反応、そういうことでは全くないわけでございます。私たちは、日本国内にもし慰安婦の方が、被害を受けた方がおられて申し出られてきたら同じように取り組む、あるいは同じように以上にかも分かりませんけれども取り組むつもりでございます。
言いたいことは、やはり、特に女性の場合は、性を傷付けられることによりまして、もう社会的には死に値するような生涯にわたる辱めを受けるといいましょうか、人間としての名誉と尊厳を深く傷付けられること。これを国境を越えて女性の連帯で訴えているのが元慰安婦の問題でございます。この問題も、ここから先は少しテクニカルになります。今は前提となる考え方を、私は自分の考え方を申し上げました。
政府もこの問題は無視できませんで、道義的な責任からアジア女性基金を発足させてきたわけですが、このほど事実上それを幕引きをしたわけでございます。しかし、様々な国家間の補償を日韓と同じ条件で解決する方向というふうに平壌宣言では合意されているわけでございますが、そうしますと、このアジア女性基金が担ってきたような機能、役割、これも当然日韓と同条件なら含まれるはずでございますね。だけど、事実上は基金の方は幕引きになっている。
これについてはどのように考えておられるのでしょうか。ここをはっきりさせることによって、むしろ私は日本は強い立場に立てると思っております。外務省にお尋ねします。