江本孟紀の発言 (国会等の移転に関する特別委員会)

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○江本孟紀君 いや、分かっておりますけれども、ここであえて来ていただいたのは、実は各党も本当にもう意見を出せない状態でかなり混乱をしているんですね。ここら辺でもうはっきりした方がいいんじゃないかということで知事に来ていただいたということもあるんですけれども。
 実は、小泉総理のことについてちょっと知事の御意見を伺いたいんですけれども、小泉さんは何年か前の御自分が書かれた本にこういうことを書かれておるんですね。
 首都機能移転という問題については、「私は、昭和四十七年に初当選しましたが、その前の落選した昭和四十四年の選挙時から、首都機能移転論者でした。なにもかも東京へ集中しては、いつか破綻がくるに違いない」。ちょっと要約して言いますと、それから田中角栄内閣の下で日本列島改造論が脚光を集めましたが、列島改造と同時進行で首都機能移転を実施していれば東京が今のような状態ではなかったんじゃないかと信じております、見てごらんなさい、今の東京をと。当時より一層人も学校も企業の中枢も集中しました、もうこれは限界ですと。電車はぎゅうぎゅう詰め、働く人は無駄な労力、道路の渋滞ひどい、時間が無駄、燃料の無駄、それから道路を造るにも土地代が高くて工事費に負担が掛かると。まるで道路に札束を敷き詰めるといったような感じだと。壮大な無駄を生んでいると。それから、先々をきちんと見通せば首都機能移転というものが、もっと早く東京の一極集中を防ぐ手だてを打てたはずで、政治に先見性と決断がなかったとしか言いようがないと。
 これは小泉さんのこれだけは言いたいという本の中なんですけれども、それで、東京一極集中は危険であると。東京が抱えている問題、つまり日本が抱えている問題でもあります、それから東京に住んでいる人の多くはそれほど反対していないと思っています、首都機能移転は東京を快適な町にしようという側面もあるからですと。それから、移転する場合は過疎の方がいいというようなことを言っております。それから、東京だって徳川家康が三河から移ってきたときは何もないへき地だったというようなことを言われて、それからまあいろんな移転論というものをその本の中でとうとうと述べて、それでそれを一つの柱にして私は総理大臣になったんじゃないかというふうに思うんですね。
 そうしますと、今、正に小泉総理は、(発言する者あり)いや、こういうことをちゃんとうたっているんですよ。いいですよ。何ですか。(発言する者あり)いや、何を言っているんですか。(発言する者あり)いや、だから小泉総理はそう言って総理大臣になって、日本の一国の総理として日本の将来を考えた場合に、首都機能移転という問題に対して、やはりその意見を総理になった途端にほとんど発言されていないんですよ。それから、まさか知事に脅かされたわけじゃないでしょうけれども、小泉さんは急にこの問題に対して口を閉ざし始めたわけですね。こういう総理はどうかなと私は思いますけれども、本当ならもうそろそろ小泉総理が出てきて知事と対決して、首都機能移転論争というのを一遍していただきたいなと私は思うんですね。それによってある程度方向性も少しは変わってくるんじゃないかと。
 こういう総理の感覚的なものに対して石原知事はどのように思われますか、その辺をちょっとお聞きしたいんですけれども。

発言情報

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発言者: 江本孟紀

speaker_id: 29552

日付: 2002-05-15

院: 参議院

会議名: 国会等の移転に関する特別委員会