畑中美樹の発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(畑中美樹君) まず第一の御質問でございますけれども、中東産油国の外資導入に対して欧米メジャーズが積極進出していると、その中で日本の石油外交が大丈夫なのかという御質問かと思いますけれども、正直言って、現在、日本の企業の体力が落ちておりますし、加えて、日本の石油産業の場合、どうしても上流部門が弱いとか、石油産業の数が、企業の数が多いということがございますので、一番望まれますのは、やはり本来的には民間企業が積極的にこうした機会をとらえて進出するということだと思いますので、そうした民間企業が積極的に進出できるような環境を整えることという、これは様々な業界で行われてもおりますけれども、企業同士の再編を促進し、企業の体力を付けるような措置を取るということだと思います。と同時に、残念ながらそれだけでは時間が掛かりますでしょうから、日本の国としていかにそうした日本の、相対的に見ると欧米に比べて弱い日本の石油産業の海外での事業の獲得を支えるか、そういうメカニズムを作るかということがまず第一番だと思います。
 それから、石油外交という広い観点でとらえた場合には、やはりこれからアジアでの石油の需要が急増すると、その急増する中で中東の主要な産油国も、やはりアジアのマーケットにシェアをかなり入れて集中的な努力をしようとしているということでありますから、アジアの中の大国であります日本が先進国としてリードする形でアジアの中でのエネルギー、石油、ガス、電力等の需給が完結する体制を積極的に作る、その旗振り役を行うというのが二つ目にあろうかと思います。
 それから三つ目に、もう少し広い意味で、現在、世界的なレベルで産油国と消費国の対話というのが進めておりますけれども、これ、今年九月に大阪で次回の産消対話というのが開かれることになっておりますが、そういう場を通じて日本が積極的に世界的なレベルでも、エネルギーの需給、過不足ないような、政策に対して提言をするということが広い意味での日本の石油外交を強化するということになるんではないかと思います。
 それから、人の和づくりに何をしたら良いかということでございますけれども、一番いいのは、やはり日本の大学ですとか研究所に中東イスラム諸国の有力な家系筋の方をお呼びして、そこで教育をしていただいて、日本のファンになっていただいて、日本の友人となって御帰国いただいて御活躍いただくというのが一番いいと思います。
 ただ問題は、語学の壁がございまして、日本の大学とか研究機関の中で、これはアラビア語でなくてもいいわけで、アメリカ、イギリスは英語でやっているわけでございますので、英語で十分に指導をするようなまだ体制ができていないと思いますので、これをまずは早急に整備する必要があるんだろうと思います。
 それから二つ目に、仮に日本語を十分にこなせるようになって本国に帰ったとしても、これを十分実は生かせる機会がありませんで、例えばエジプトなんかの場合ですと、結構カイロ大学というところで日本語の勉強をする方は多いんですけれども、卒業した後、現地の日本の企業がそうした方をほとんど採用しませんので、現状は観光ガイドとして日本から行く観光客の案内をしているというのが大半でございますので、日本の企業が積極的に日本で学んだ国々の方々を採用するような何かそういうシステムを作るということが考えられるのかと思います。
 それからいま一つですけれども、教育と並んで、やはり文化面と言ったらいいと思うんですけれども、イギリスですとブリティッシュカウンシルですとか、フランスですとフランス文化センターというのが中東のある程度の国にはございますけれども、日本の場合には、残念ながらエジプトの首都カイロに一つ、国際交流基金でしたか、がございますけれども、それだけでございますので、どうも中東とかイスラムの人が日本というと、固有名詞を挙げるといけないのかもしれませんが、トヨタとかソニーとかホンダとかそういう企業、経済ということで日本を意識していると。日本とか日本人とか日本文化ということではどうしてもとらえてくれておりませんので、日本の文化をあまねく理解してもらえるような設備と施設というのをこれからやはり積極的に作っていくことが、日本を広く理解していただき、日本のファンになっていただく、友人、知人を作る手だてではないかというふうに思います。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 畑中美樹

speaker_id: 33100

日付: 2002-02-20

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会