宮田律の発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(宮田律君) 高野先生の言われるとおりだと思います。
 つまり、アフガニスタンの紛争とか不安定というのが中央アジア諸国の発展にとって大きな阻害要因になってきたというふうに考えられます。つまり、中央アジア諸国と、例えばインドそれからパキスタンといった南アジアとの経済交流あるいは交通をアフガニスタンの紛争が遮断していたと思うんですよね。例えばタジキスタンの首都ドシャンベからパキスタンの首都イスラマバードまで、これは飛行機で飛べば一時間も掛からないような距離であったわけですけれども、アフガニスタンで紛争があったためにその距離がなかなか到達しなかった。その結果、中央アジア諸国の発展が大分遅れてしまったという気がしております。そのために、中央アジア諸国は勢い北の大国であるロシアに政治的にも経済的にも依存せざるを得なかったということですよね。
 ですから、中央アジア諸国の発展を、陸に閉ざされたその中央アジア諸国の発展を考える上では、今後のアフガニスタンの安定というのが欠くことができないんじゃないかなという気がしております。アフガニスタンで平和や安定が実現すれば、中央アジアの資源をアフガニスタンを通してインド洋まで持ってくることもできる。従来、それほど日本にとって関係のなかった中央アジアの資源を日本に輸入することも可能になるという気がしております。
 そういうことを考えると、アフガン復興支援というのは単にアフガニスタンの人たちを助けるだけではなくて、日本にとってもメリットのある、経済的なメリットがある話だと思うんですね。だから、その辺を意識してやったらいいとは思うんですよね。
 これは、アフガニスタンを訪ねてみますと、大変対日感情というのはほかのイスラム諸国と同様に良好でして、私たちが取材しているとアフガン人が遠くから走ってやってきて、日本人と対話したがっている。日本の経済発展あるいは高度なテクノロジーに対する尊敬みたいなものもあるようですし、日本とアフガニスタンというのはこれから協力関係というのは十分追求できるんじゃないかなという、そういう印象を、昨年十月末にアフガニスタン訪ねたんですけれども、そういう印象を持ちました。ですから、中央アジアとの関係を考える上でもアフガニスタンというのが大事だと思います。
 ただ、やっぱり日本の対応というのはどうも後れがちという印象は否めないですよね。タジキスタンについては近々、もう開いたのかな、大使館を開く計画があるそうですけれども、アフガニスタンでアメリカ、イギリスの空爆が始まって、十月末に訪ねたときにはタジキスタンに日本の外務省の省員って一人もいなかったですよね。もっと積極的に展開した方がいいんじゃないかなという気がしております。
 アフガン復興については、これは今カブールとその周辺のみしか注意が行ってないような気がしますので、もっと地域的にも幅広く目配りした支援というのが必要じゃないか。それは、さっきも言ったとおり、日本の国益にとっても必要だという気がしています。

発言情報

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発言者: 宮田律

speaker_id: 25035

日付: 2002-02-20

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会