畑中美樹の発言 (国際問題に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(畑中美樹君) 五、六十年後を展望して何か考えているのかということですけれども、ようやく、恐らく九〇年代の中ごろからだと思うんですけれども、それぞれの国々が将来の国づくりについてまじめに考えるようになってきているということです。要は、脱石油、経済の多角化を行おうということでございます。
これは、一つはやはり石油資源の問題もあるんですけれども、同時に、やはり先ほど申したように、若い人が増えておりますので雇用問題が増えていると。町中に若い人が増えてぶらぶらしていると、これは非常に社会問題になって、最終的には政治問題になりかねないということもありまして、これではいけないと。石油だけでは彼らを支えられないということで、いろいろな産業を育成して彼らに職を与えていこうという、そういう考え方に立ってきております。
具体的には、為政者の方からかなり、うたげの時代は終わったとか、やはり額に汗して働かなければならないということを盛んに呼び掛けておりまして、国民に目を覚まさせようとしているような段階であります。
ただ、国民の方はまだ、過去二十年から二十五年間ぐらい外国人労働者が日本で言うところの三K職場を埋めていってくれて、自分たちは比較的楽に暮らせてきたという生活をしてきたものですから、まだ少し自覚が足りないと。ただ、そういう中でも、一部の若い人の中から、例えば私なんかが出張で各国へ行きましても、ホテルのフロントマンとかガードマンとか、一部自動車の整備工場とか菜っぱ服を着たブルーワーカーなんかも出てきておりまして、少しずつ勤労観というのも変わってきているということかと思います。
そういう点では、特に中小企業の振興、育成をしたいということで、日本の中小企業の持っているノウハウを伝授してほしいというような要望も先方は強く持っておりますので、この辺りに日本が協力していける余地もあるんではないかと思います。
また、各国それぞれ国の資源の状況に応じた国の在り方を考えていまして、例えば、ドバイなんかは最近は物流、物の流れの拠点として貿易中心に生きていこうとか、バハレーンは国際的な会議場をたくさん作って催物を行ってそのサービス産業で生きていこうとか、あるいは世界一の石油大国サウジアラビアでも二年くらい前から観光産業を育成しようということで、ただあの国はイスラムの規制が厳しいものですから、余り西洋の若い女性が入ってきて短パンにTシャツで町中を歩かれても困るというので、最初、日本人を対象にしまして、日本人の四十歳以上の大人の人たちを対象にした観光なんかをやりまして、日本人はこうしちゃいけないと言うと絶対守るものですから、それを非常に守って、日本人に広げたこの観光がうまくいったというので、今イギリス人を対象にまたやり始めていまして、少しずつそういうふうに時代が変わってきているということかと思います。