宮田律の発言 (国際問題に関する調査会)
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○参考人(宮田律君) 中国の中東イスラム世界における役割ですけれども、やはり中国も経済発展あるいは人口増加に伴ってエネルギー需要が高まる、その結果、九三年以来、中国は原油の輸入国に転じているわけですよね。それを考えますと、これから中国と中東イスラム世界とのかかわりというのは強まる可能性は今非常に高いというふうに考えられます。
ただ、政治的な役割についてはどうでしょうか、余り中国の政治的な影響力というのは増大しないんじゃないかなという気がしていますけれども、それは、過去における中国と中東イスラム世界とのかかわりというのが、アメリカよりも、ヨーロッパと比べるとそれほどなかったということもあるというふうに思います。やはりロシアとも違って、中国はむしろ経済面での交流を続けていくんじゃないかなという気がしています。
やっぱり中国の一つの関心の中には、さっきお話の中にありましたけれども、新疆ウイグルの分離独立運動の脅威、それに対してどういうふうに備えていくか。アメリカ、イギリスのアフガニスタン攻撃については、中国は、やはりそのイスラム過激派と新疆ウイグルの独立派が協力するような、そういう構図を一番恐れていたと思うんですよね。ですからアメリカに対して協力を行ったというふうに考えられますけれども、アメリカの持続的なアフガニスタンあるいは中央アジアでのプレゼンスというのは、中国はやはり望まないんじゃないかなという気がしております。
それから、武器の輸出先として中東というのは重要じゃないか。特にイラン辺りは、イランがアメリカ辺りから武器を購入できませんので、中国の武器輸出先としてのイランその他のいわゆるアメリカの封じ込めを受ける国々は、中国の武器輸出先として重要じゃないかなという気はしております。
あとは、トルコとの関係ですけれども、トルコとは余りやっぱり関係良好じゃないですね。というのは、トルコ国内に新疆ウイグルの独立派の人たちの活動拠点があります。そのためもあって、一九九七年の香港の返還式典にも中国はトルコを招かなかったということもありますので、トルコとの関係はこれから進んでいくというのはちょっと考えにくいかなという感じ、円滑に進んでいかないんだろうという気がしております。