田久保忠衛の発言 (安全保障委員会)
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○田久保参考人 まことに仮定の御質問でございますけれども、国連決議とアメリカの行動、これが相反した場合、どうするかということでございます。
具体的にどういうふうになるかというのは私わかりませんけれども、私、国際政治をやっている者でございまして、アメリカは国連決議を一つのお墨つきとして利用して、自分の単独行動に出ている、これは現実の問題だと思います。今、国際政治で実力を持っているのは国連ではなくて、国連はお墨つきを出すところであって、実力行動に出ているのはアメリカでございますね。そこで、私はこういうことを考えるのでございます。
実は、小泉さんがピョンヤンに行かれた直後でございますけれども、日中友好三十周年記念のシンポジウムがあって、私もそこで一人、メンバーとして出たのでございますが、中国の方が、訪朝から帰ってこられたばかりの小泉さんに向かって、小泉さんの行動は大変立派なものである、戦後初めてアメリカのきずなを断ち切って独自外交に出られた方で、立派な方ですねと。それから、ドイツのシュレーダー首相は、これまたイラク攻撃に反対の立場を選挙前からずっと表明しておられて、これまたドイツもアメリカのきずなを断ち切って独自外交をと、こういうことで礼賛したわけでございますが、この発言の裏に透けて見るのは、やはり日米間、独米間、これに亀裂が入ればざまを見ろということではないかと思います。
私、こういうことに、こういう見方に乗ってはいけないんだ。したがいまして、今先生の御質問にずばりお答えするとすれば、国連とアメリカとどっちをとるかといった場合、我々は、我々の安全保障上、アメリカをとるべきだというふうに考えております。
〔委員長退席、末松委員長代理着席〕