川橋幸子の発言 (決算委員会)
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○川橋幸子君 私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました平成十一年度決算及び平成十二年度決算に対し、その是認に反対するとともに、平成十一年度国有財産関係二件及び平成十二年度国有財産関係二件の是認に賛成、委員長提案の警告決議案に賛成する旨の討論を行います。
平成十一年度決算及び平成十二年度決算に反対する第一の理由は、野方図な借金財政の結果、我が国の財政がかつてない深刻な状況に至ったことであります。
平成十一年度予算は、財革法に基づき編成された十年度当初予算から百八十度方針を転換し、公債発行予定額が三十一兆円余と当初比で倍増、その後二度の補正予算を経て、決算では公債発行額は三十七兆五千億円余、公債依存度は四二%と、いずれも過去最高に達しました。
十二年度決算でもこの傾向は続き、公債発行額は三十三兆円、公債発行残高は実に三百六十八兆円に達したのであります。地方と合わせた長期債務残高は十二年度末で六百四十六兆円に達しており、我が国の財政状況は限界に達していると言って過言ではありません。
反対する第二の理由は、借金財政と大規模な経済対策にもかかわらず、我が国経済が自律的な回復軌道に達していないことであります。
十一年十一月の十八兆円規模の経済新生対策、十二年十月の十一兆円規模の日本新生のための新発展政策に伴い大規模な補正予算が編成されましたが、我が国の経済成長率は十三年度に再びマイナス成長に陥るなど、十二年度の政府の経済運営の目標であった民需主導の本格的経済回復の実現は未達成に終わったのであります。膨大な債務残高と併せ政府の経済失政は明らかであります。
反対する第三の理由は、十一年度、十二年度に講じられた経済対策の多くが従来型公共事業の踏襲に終始し、我が国経済の構造改革に資するものとなっていないことにあります。すなわち、公共事業関係費の事業別シェアはほとんど変わらず、経済対策に基づき編成された補正予算や十一年度、十二年度予算において計上された公共事業等予備費の多くが整備新幹線、道路整備、関空二期工事、ウルグアイ・ラウンド対策費などの従来型事業に割かれており、公共事業の見直しも全体の一部にとどまっているのであります。一方、雇用対策や少子化対策は極めて不十分であり、介護保険導入をめぐる混乱と併せて総花的なばらまき予算という悪弊は一向に改まっていないと言わざるを得ません。
第四の理由は、本決算審査でも指摘された郵政官署の渡し切り費問題、外務省のプール金問題等、官庁における不正経理が依然として後を絶たないことであります。特に外務省のプール金については、その後の会計検査で外務省の当初の調査結果を大きく上回っていることが明らかになっており、外務省の自浄能力のなさが改めて浮き彫りになっております。
以上が十一年度決算及び十二年度決算の是認に反対する理由であります。なお、十一年度及び十二年度の国有財産関係二件については特段の問題が見られませんので賛成であります。委員長提出の警告決議案については適切な内容であり賛成いたします。
最後に、政府が決算審査の成果である警告決議を今後の財政運営に的確に反映させることを希望するとともに、参議院改革の重点でもあります決算審査の充実、とりわけ総括質疑への総理出席時間の十分な確保、決算審査日程の促進に積極的に協力されることを強く要望いたしまして、私の討論を終わります。