吉野直行の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(吉野直行君) おっしゃいますように、不良債権の処理だけではまた同じことになると思います。一九九九年に八兆円の公的資金が注入されましたが、現在また不良債権が増えているということであります。私は、やはりその不良債権の処理と同時に金融業のいかに収益を上げるかと。これが伴わない限りにはやはりまた同じ問題が起こると思います。
私の考えでは、やはりアジアがこれだけ成長し、そしてそこで収益率が上がるものがあるわけですから、日本の金融機関は、アジアの支店などを閉めるというよりは、むしろリスクを考えながら外に出ていき、その部分でもうかる部分はもうけるということだと思います。
先日、イギリスのバンク・オブ・イングランドの方が日本に来られましたときに、あちらの方が日本の不良債権はどうしてこう増えるんだというお話がございました。そのときに私のお答えは、やはり少し経済が日本の中で縮まっていると。
つまり、景気が悪い日本の中で全額を運用しようという、これがやはり私は間違っていると思います。ですから、資金を集めるのは国内、そして、一部はもちろん日本の企業に貸すわけですが、その残った部分は海外で一番もうかるところで運用し、その収益を日本に持ち帰ると。これによって、やはり不良債権対策と金融業自身の収益が上がることによる活性化につながると思います。
以上です。