浜田卓二郎の発言 (財政金融委員会)

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○浜田卓二郎君 今の御答弁は私も三度ぐらい同じ趣旨で伺っておりまして、決してその答弁が正しくないとは思っていないんです。でも、総裁、私も前に、その量的緩和政策に踏み込まれるときにここで申し上げたんです。物価上昇率がゼロないしプラスで安定的になるまでは量的緩和を続けますとおっしゃいました、そう書いてありました。ですから、私は、これは実質的にインフレターゲット政策に近づいていますねと、いや、もう踏み込みつつありますねとここで申し上げた記憶があるんです。ですから、私も期待しておったんですけれども、やっぱり効果ないですよね。デフレは更に私は深刻な様相になりつつあるというふうに思えてならないんです。ですから、黒田財務官は、ここで劇的な、価格期待を劇的に変える以外に金融政策の実効性がないという言い方をしているんだと思うんですね。
 私は、お隣の財務大臣にも申し上げたいんですけれども、いわゆるフィスカルポリシーを放棄されましたかという私は質問をかつてしてまいりました。公共事業の垂れ流しで経済が良くなるんじゃないんですね。公共事業もやるよ、金融政策もやるよ、そういうアナウンスメントエフェクトですよね。つまり、市場心理に劇的にどうやったら変化を与えられるかということだと思うんですね。ですから、これは小出しでもなければ、今度の補正は小出しですよ、小出しでもなければなし崩しでもないはずなんです。それでは景気刺激という効果は出てこないんだと思うんですね。
 ですから私も、日銀総裁の答弁をいつも伺いながら、ああ、それでマーケットがどう取り、受け止めてくれるのかなという期待を持って聞いておりましたけれども、やっぱりゼロないしそれ以上の安定的水準とおっしゃっても、また役所が難しいことを言っているよということで、刺激がないんだろうと思うんですよ。
 ですから、やっぱり今、総裁の言われたことにもう二つ付け加える。それは、一つは目標です。正にそれがターゲットですね。それは、ゼロないし安定的なプラスじゃなくて、三ないし四。そこは非常に難しい議論があるでしょう。でも、そこまで行かなかったらもう頭の切替えができない。頭の切替えができれば、これだけ豊かな国民なんですから、さっきの櫻井さんの議論を聞いておりまして、まあリッチなデフレというのはあるのかなあと私も思っておりましたけれども。要は、国民に商品に向かわせる、この頭の切替えをどうしたらやるかというのが私は景気対策というものの大きな中身だと思うんですね。ちょっと議論が横に行きましたけれども。
 ですから、総裁、一つは目標の設定ですよ。それからもう一つは期間の設定です。だからこれは、その黒田論文は、一年と、それから、その間の二年間と、三年間で目標達成ということをスケジュール的に出しているわけだと思うんですね。ですから、私は、財政担当大臣が余り景気対策に踏み切られないのを、業を煮やして日銀総裁はよく決断をしてこられているというふうに今でも評価をしておりますけれども、もう一歩踏み込んで、世界的なデフレを日本から発信してはいけない。かつて金融不安のときに我々は言っておりました、日本発の金融不安は避けようと言って思い切った政策に踏み切ってきたわけですから、どうか日銀総裁、ひとつ金融政策の大使命を担ってもう一段踏み込んでいただきたいと思いますが、お考えを伺います。

発言情報

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発言者: 浜田卓二郎

speaker_id: 11564

日付: 2002-12-05

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会