阿部正俊の発言 (内閣委員会)

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○阿部正俊君 ありがとうございました。
 今更言うまでもなく、竹中大臣、むしろ竹中先生と申し上げた方がいいのかもしれませんけれども、言わば小泉病院で外から招聘された執刀医といいましょうか主治医さんと、こんな感じじゃないかなというふうに思います。
 日本は今いろんな意味で、金融システムだけではなくて、いろんな病気が慢性疾患的に顕在化しつつあるという中でどう再生をするのかということでございますが、今、竹中大臣からお話のあった中で、言わば総合対策というふうに言いますと、言わば正にそのとおりなんだと思うんですが、一面、何か焦点がぼけるような感じがしないでもありません。
 日本の再生というのは言われてもう久しいわけでございまして、今ここでしなきゃならぬところはどことどこだというふうな言わば疾患の中心ポイントといいましょうか、というものは何なのかということを、何か少しぼけてくるような感じもしないでもないんです。
 いわゆる不良債権という問題について、小泉総理も就任のときから申されておられましたし、特に最近それを強調されてきたわけですが、金融システム、これはシステムというより具体的に言えば不良債権の早期処理ということだと思うのでございますが、そこが大きなポイントの一つなんではないかと思いますけれども、一方でデフレだとか規制改革とか様々な今までやってきたことの延長線上でありますけれども、どうもあれもこれもといいますと、どうしても焦点がぼけてくるような気がしますし、卵が先か鶏が先かみたいな話になりかねないなというような気がするわけです。特に、小泉病院に入院し、かつ竹中執刀医を招聘し、日本の何を竹中大臣に頼むのかということは、どうもはっきりしなくなってくるんじゃないかなという気もしないでもないんです。
 そういう意味で、私とすれば、特に金融システム、中でも不良債権の早期処理というふうなところの名医だからこそ竹中執刀医、大臣にお願いし、かつ力を発揮してくれということで総理が申されておるんじゃないかと、こんなふうに思うんですけれども、あるいは竹中大臣の能力からすると余りにも狭い範囲でございましょうか。むしろそこのところをポイントにして日本の未来を考えていくと。大変つらいことでございますけれども、見るべきものはきちっと見て、診断書を書いて、治療方法を示した上で、それを余り悪影響のないような方策をそれぞれ考えていくというふうな順番かなと、こんなふうに思うんでございますけれども。
 私は全くの素人ですが、どうも不良債権というのは日本経済、日本再生の足かせになっているんじゃないかと。これをこのままではどうしてもやっぱり立ち上がれないということであるならば、痛くてもそれを切り落としてそのままというわけにいきませんけれども、そこをまず根治させる、あるいはそれはそれとして代替措置を考えるとか、そこのところをポイントに、物を考えていく順番というのを間違えないようにしてもらわなきゃいかぬのじゃないかと。
 あれもこれもということになりますと、何となく総花的になってまた元のもくあみみたいなことになってしまいやせぬかというふうな感じもするんでございますが、執刀医竹中大臣の御見解といいましょうか、御苦労されたこの一か月余り、本当にもみくちゃにされながらよく頑張ってこられたと思うんでございますけれども、本当の心といいましょうか、どこにあるのかという辺りをちょっとお聞かせいただければ有り難いなと思います。

発言情報

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発言者: 阿部正俊

speaker_id: 13814

日付: 2002-11-05

院: 参議院

会議名: 内閣委員会