伊藤公介の発言 (憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会)

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○伊藤(公)小委員 諮問機関とか審議会とかいう話もございましたが、私は、今の小泉総理はたしか首相公選の中心的なメンバーで、総理になってからも首相公選制度を立ち上げることを当初発言されていたと思いますが、やっている手法が、恐らく今までの内閣とは違って、小泉さんは、どちらかというと大統領制の政治手法ではないか。
 それは、いろいろ御批判もあるところですけれども、みずから首相公選を主張してきただけに、むしろ自分はその認識で、さまざまな今までタブーとされてきた問題にチャレンジしているのだろうと思います。むしろ、そういうことを国民の皆さんも見ていられるのではないか。例えば、郵政にしても、道路公団にしても、都市基盤整備公団、あるいは住宅金融公庫など、恐らく今までのやり方だったら、少なくとも手をつけることも非常に難しかったのではないか。
 こういうやり方がいいかどうかはともかくとして、私は、やはり大きな改革をするときというのは、そういう強いリーダーシップというものがなければなかなかできないと思いますし、多分、これまでの五五年体制もそうだったと思いますし、政治は常に国対が中心で、非常に国対というものが大きな力があって、テーブルに出てきたときには既に大体日程が決まって、料理されていく。ところが、小泉内閣になってからは、料理しないまま、台所そのまま出してくるところがある。だから、国民の皆さんの方からすると、むしろ今までと違ってすべてが見える、舞台裏がよく見えて、何が渋滞になっているのか、何をしようとしているかということが、意外と皆さんはメディアを通じてわかるんじゃないか。
 この手法は、大統領制みたいなものは非常に行く方向がはっきりしているという意味で、首相公選制を私もその会のメンバーでやるべきだと言ってきた一人ですが、私は、小泉さんの今度のさまざまな改革に取り組んでいる手法というものは、むしろこれが首相公選などであったら、もっとはっきりと、もっとスピーディーにそれこそ結論が出ていくのではないかというふうに思うわけでありまして、そんなことを申し上げておきたいと思います。
 もう一つ、最近、衛藤さんなんかと、参議院をどうするかというと参議院の先生方の立場もありますので、一院制ということで改革に取り組んでみようという会ができて、我々もまだその学習を始めたばかりでありますから、一部始終わかっているわけではありませんけれども。世界で今百八十三カ国ですか、その中で一院制を既にやっている、あるいは一院制になったという国が百十二カ国あるわけですね。そうすると、二院制でやっているところは約三七・二%、むしろ二院制の国の方が少ない。もちろん、デンマーク、スウェーデンなどの国も一院制でやっているわけでして、きょうは、中山会長、参議院と衆議院を御経験されているわけですから、むしろ御意見を伺った方がいいのかもしれませんが。
 やはり私は、今の参議院は、改革をすべきだというよりは、今井上先生からもお話があったように、改革をするといってもなかなか難しい。それなら、むしろ本当に一院制にして、参議院を残すというよりも一院制にして、私は政治が真剣に誤りない結論を出していく、そういう一院制にむしろ大胆にやっていくべきではないかというふうに思いますが、改めて、一院制について御意見を伺えればと思います。

発言情報

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発言者: 伊藤公介

speaker_id: 33876

日付: 2003-07-10

院: 衆議院

会議名: 憲法調査会統治機構のあり方に関する調査小委員会