武山百合子の発言 (厚生労働委員会)
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○武山委員 大臣は、転々とする人のよい部分を今お話しされたと思うんですね。そういう方も中にはいらっしゃると思います。
ただ、一般的に、たまたま私のところへ来て面接して、私も面接して、代理が面接して、いろいろと総合的な判断の中からいきますと、やはり半年しか勤めない、一年しか勤めない、数カ月しか勤めない、そういう経歴書を書いてきて来るわけですよね。大体、ほとんど採る人がいなかったわけですよ、そのときは。そうなりますと、やはりいいところももちろんありますけれども、そういう人に会ったら言いますけれども、ほとんどがそういうふうにない人が多いとなると、やはりそういう人たちに対する考え方というのは変えていかないといけないと思うんですよね。
それで、やはり定着しないと仕事というのは覚えませんし、その次の段階にも行けないわけです。本当にスイッチしてやるような仕事もあるかもしれませんけれども、一般的に、そんな三カ月、三カ月なんていう、例えば季節で労働するようなもの、仕事をするようなもの、そういうものというのは数が限られているわけですよね。それを基本にして今議論しているわけじゃなくて、やはり常にある程度そこで好きになっていただいて、自分が好きだからそういう分野に応募してくるわけでありますから、そういう分野で仕事を覚えて、その中で生きがいを見出して、そして生きていってもらいたいというのが、多くの国民が、みんなが望んでいるところだと思うんですよ。
ですから、そういう考え方をやはり根本にきちっと持たないと、対応も、個人個人の言うことをすべて聞いていたら、中にはわがままな考えを持っている人もいますし、きちっとしている人もいます。きちっとしておれば、きちっと職も探せると思うんですよね。ですから、そういう意味で、そこのアンバランスのところは、やはり対応というものは考えていかなきゃいけないと思います。それをぜひ厚生労働大臣にはお願いしておきたいと思います。
雇用問題はこのくらいにしまして、全く話は変わってしまうんですけれども、私、最近、性同一障害を持つ、そういう人がふえているということで、そういう方々にお会いしました。何しろ、性同一障害というものを持っている方々が、今全国に約七千人から本当に七万人もいると言われておるんだそうです。私もそういう方々に初めて会いまして、びっくりいたしました、正直言いまして。本当に、今までそういう方が身近にいなかったものですから、お話もしたことがありませんでした。本当に腰を抜かすほど、正直言ってびっくりいたしました。
生まれたときは、男の子、女の子と性がきちっとわかって、戸籍上、性別がいわゆる住民票やら社会保険やら健康保険にそれぞれきちっと明記されるわけですけれども、実際に成長の過程で、男の子として生まれながら女性として生きたい、女の子として生まれながら男性として生きたい、現実にそういうふうに思って、海外まで行って性の転換の手術をし、また国内でも現実にそういう手術をして転換して、やはり社会できちっとした人間として生きていきたい。しかし、そこで、聞いてびっくり、本当にいろいろな問題があるということを聞きました。
まず、社会保険上の性別の表記があって、正社員になれない、そういうことが本当にあるんだそうです。それから、住民票の性別の表記がありまして、住むところを探すことが難しい。それから、投票券上の性別があって、参政権を行使しにくい。結局、投票所に行ったら、男性か女性かということで、本当は男性なのにどうして女性なんだということでそこでトラブルが起こる。
医療機関にかかることを非常にためらう。健康保険証の性別の表記で、医療機関にかかったら、びっくりしたんですけれども、入院をしたら、もともと性別が男性だということで男性のところに入院しなきゃいけない。しかし、自分は女性なわけですね、気持ちとしても。洋服も女性の服装をして、全部スタイルが女性なんですね。それで、結局ためらってしまう。
それから、いわゆる印鑑証明書の性別、これもきちっと性別が決められている。ですから、商いの行為が実質的に本当に現実に制限される。それから、びっくりしたことに、パスポートの性別で、海外へ行ったときに結局トラベラーズチェックの問題、それから税関で、何だあんたは、こう言われるというわけですね。聞きましたら、本当にびっくりして腰抜かすことばかりなんです。それで、いろいろな資格を取りますね。その資格証を取る上でも、その資格を使っての就業が、実際に就職が非常に難しい。もう聞くことすべてびっくり仰天のことなんですね。
ましてや、その方々とお話ししていましたら、切実なんですね。実際に医学的に、もうそれは医療の分野では認められているということなんですね。それでますます私はびっくりいたしまして、腰抜かしまして、最後に言われたことは、愛する人と結婚したいと。戸籍そのものの性別の表記がある。こういう戸籍の性別の表記に関するいろいろな、今お話ししたようなものは、一つの例として、一端なんですね。私、もうこれにびっくり仰天しました。
それで、医療の分野で医者がきちっと判断しているということですね。本当に頭の中は真っ白になりまして、頭の中は本当に混乱しまして、本当にびっくりしました。
ましてや、本当に私の正直な気持ちを言いますと、女の子は一般的に背が男性よりもどちらかというと一般論としては低いですね、小柄ですね。その小柄な人が男性として生きたいということで、結局男性の性の転換をして、それで男性の姿なわけですね。女性として生まれた人が男性になりたいということで、小柄な女性が男性の姿をしているわけですね。そういう混乱ですね。
でも、政治はやはりこういうものの意見にも耳を傾けていかなければいけないんじゃないかと思いまして、胸の痛い思いと同時に、これもこの国会でいずれ議論しなきゃいけないかなと思いまして、きょう質問いたしました。
大臣、このお話を聞いて、以前から知っておられるかもしれません。私は、実際に初めてそういう方々とお会いして、初めて現実に触れたわけなものですから、正直言って、びっくりして腰抜かして大混乱を起こして頭の中が真っ白になって、でも、現実はそうであるということで、ましてや医療の分野できちっとそういう判断がされている。今後、やはり国会でこういう問題を取り上げていくべきだと思いますけれども、このお話を聞いて、大臣はどんな思いを抱きましたでしょうか。