細川律夫の発言 (予算委員会)
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○細川委員 おはようございます。民主党の細川律夫でございます。
連日、この予算委員会、朝から夕方まで議論がなされております。きょう、私、最初の質問者としてこの壇に立たせていただいております。
私の方からは、きょうは、日本という国が治安が大変悪くなって危険な状況になってきている、このことについて御質問をしたいと思います。
国家にとって、安全保障は大変重要な課題でございます。イラクの問題あるいは北朝鮮の問題などがこの委員会でも大きな議論となっておりますけれども、国家の安全という点からいって当然のことであります。しかし、安全という問題は、単に国際関係、外交問題にとどまらない。国内に目を向ければ、治安の確保ということが国家の大きな役割だとも言えます。
今、日本は安全な国だというこの神話が崩壊をしつつあります。例えば、ことしの一月九日の読売新聞の社説におきましても、日常生活の安全が揺らいでいる、家にいても道を歩いても、何ら心配する必要がなかった時代は、過去のものになりつつある、こういうふうに言っております。
いわゆる体感治安、体で感ずる治安、この体感治安が急速に低下をいたしております。バブル崩壊から十年以上経過をして、景気の低迷が続いて、経済力の面でも評価が大変下がっておりますけれども、経済と同様に、治安の悪化も極めて大きな問題であります。
平成十四年度の犯罪白書によりますと、平成十三年におきます刑法犯の発生率、これは人口十万人当たりの比率でありますけれども、二千八百十四件と戦後の最高値を示しております。交通関係の業務上過失などを除きますと、刑法犯の発生率は、五十三年ぶりに二千件を超えまして、二千百四十九件となっております。つまり、戦後の混乱期を上回る件数でございます。
先月、昨年の刑法犯の統計が発表されましたけれども、刑法犯の認知件数はさらにふえております。また、重要犯罪と言われるこれらの犯罪については、認知件数が五年間で七五%ふえております。しかし、検挙率の方は、平成十年は八四・一%であったものが、平成十四年には三四%も減って、五〇・二%に下がっております。
警察の資料によりますと、重要犯罪といいますのは、殺人、強盗、放火、強姦、略取・誘拐、強制わいせつ、この六種類が重要犯罪と言われておりますけれども、いずれも国民の生命財産について大変脅威となるものでございます。重要犯罪はふえる一方で犯罪者は捕まらない、こういうことになってきております。
全刑法犯の包括罪種別を見てみましても、凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、いずれも、最近この四年間で急増をいたしております。平成十四年を平成十年と比べてみますと、凶悪犯では五二・三%増、粗暴犯では八三・四%増、窃盗犯では三二・九%増。反面、検挙件数はそれに追いつかずに、全刑法犯の検挙率は二〇・八%まで下がっております。犯罪件数で見れば、五件に一件しか捕まっていない。これでは犯罪の抑止力は失われて、ますます犯罪はふえていくだろう。
私は、この我が国の将来を考えますと、経済の低迷と同様に、あるいはそれ以上に深刻な問題ではないかと考えております。
まず、大臣にお尋ねいたしますけれども、なぜこのように犯罪が多くなって国民の安全が脅かされるのか、大臣としてはどういう原因とお考えなのか、お答えをいただきたいと思います。