榛葉賀津也の発言 (外交防衛委員会)
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○榛葉賀津也君 よく日本のメディアでは、リクードのシャロン政権イコール右派だというような評価があるんですけれども、私はこれは、実は間違っているんじゃないかというふうに実は私は思っています。
確かにさきの選挙では、リクードが十九議席も伸ばしまして四十議席を確保いたしました。しかし、その一方、民族統一党といった極右政権は一議席、議席を減らしていますし、スファラディー系の宗教政党、極右でありますシャスなんというのは六議席も減らしているんですね。ロシア系の右派のイスラエル・バアリヤも四議席、議席を減らしております。他方、あのイスラエルにおいて政教分離を訴えて、世俗政党と言われているシヌイが九議席も増やしているんですね。
問題は、このシャロン政権の組閣の内容でございまして、無論、国防国務大臣であるとか財務大臣であるとか外務大臣であるとかそれと同様に、非常にイスラエルにおいて重要な大臣ポストというのは内務大臣と法務大臣なんですね。これどうしてかというと、イスラエルというのは宗教の国ですから、安息日に仕事をしないであるとか、安息日に公共交通施設を稼働させないであるとか、宗教に順じている子弟は軍隊に配属されなくていいとか、様々な国の根幹にかかわるルールを内務相、法務相が決めていく、非常に重要なポストなんですけれども、従来このポストというのは宗教政党であるとか極右政権の政党の大臣が占めていた。ところが、イスラエルの五十年の歴史で初めて、政教分離を訴えるシヌイのトミー・ラピドたちがこの二つの大臣を、ポストを実は占めている。一見、シャロン政権というのは右派なように見えますけれども、非常にバランスを取って、これからのイスラエルを和平に向けてかじ取りをしようとしているんではないかというふうに感じています。
今回の選挙、投票率が過去最低の六〇%台ということで、投票に行かなかったのは左派の方々ですから、そう考えますと、右派を支持している国民の層というのは私はその底が見えてきたんだなというふうに思います。
こういうふうに考えると、非常に私は中東和平の環境は実は今、イスラエルに政治的には今整ってきているんじゃないかと、正に今、私、チャンスだというふうに感じています。
そのことも踏まえまして、今、ロードマップという話が出てきているわけでございますけれども、少しこのロードマップについて大臣にお伺いをしたいというふうに思います。
その前に、川口大臣の出されたロードマップとブッシュの言っているロードマップと二つのロードマップがありまして、外務省ではロードマップ、ロードマップとおっしゃるものですから非常に分かりにくくて、私は勝手にロードマップA、Bというふうに言っているんですけれども、川口大臣のロードマップをAにしているんですけれども、これを、川口ロードマップとか少し名前を分けていただいて、少し整理をしていただかないと議論する際に大変分かりにくいので、その辺のネーミングは是非お願いをしたいと思います。
さて、このロードマップなんですけれども、アメリカ、ロシア、EU、国連、この四者によって共同提案されたのがアメリカのロードマップでございます。しかし、このロードマップにおいては日本のプレゼンスというのは一体どうなっているのかと。九三年以降、約六・五億ドルのODAを供与をしている日本、そして、二〇〇〇年九月のインティファーダ以降、約七千五百万ドルのODAを支援している、そして今度のイラク復興支援においても四百二十万ドルの支援をしている。これだけ貢献している日本がこの共同提案の一角に占めることができなかった、私、大変遺憾に思うんですけれども、この外交面についてのパフォーマンスを外務省はどう評価しているんでしょうか。