平野貞夫の発言 (憲法調査会)

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○平野貞夫君 私は、参議院の国会改革連絡会、通称国連と言っておるんですが、そこに属していまして、ここには自由党と無所属の会の二つのグループで結成しているところでございます。私は自由党に属しておりますので、主に自由党の考えを申し上げたいと思います。
 三人の先生方のお話あるいは著書等を勉強させていただきまして、自由党の安全保障、憲法九条の議論に非常に共通点といいますか、むしろ私たちが学んだ部分がございます。私たちは、ほかの党に比べまして早くから、平成十二年の十二月に「新しい憲法を創る基本方針」というものを発表しておりまして、この憲法調査会の場にはまだそれを出しておりませんが、余り突出するといかぬと思いまして機会があるときに個別に話をしているわけなんでございますが、骨格は三点ございまして、現行第九条の理念を継承するということが、継承、発展させるということが一つでございます。
 もう一つは、日本の安全保障の基本を一つは国連のやっぱり集団安全保障体制の整備に置き、そして国連が決定したあらゆる活動に積極的に参加すべきだ、そして日本が率先して国連警察機構を創設したり、あるいはPKOの訓練センターとか、そういうものは日本も率先して誘致すべきだと、それが二点でございまして、三点目の自衛権の行使については、限定的に解釈すべきで、日本が侵略を受けて、国民の生命及び財産が侵される場合にのみ武力による阻止することとして、それ以外の場合には、個別的であれ集団的であれ、自衛権の名の下に武力による威嚇又はその行使は一切行わないことを憲法に書こうと、この三点が要旨でございます。
 ただ、各政党の中で一番国連中心主義といいますか、これを、決して国連を神格化しているわけじゃございませんが、非常に強く言ったものですから、先般のイラク問題での国連の機能の問題、私は機能喪失とか崩壊とかということは言いたくはありません、そうでないと思っていますが、について、いろいろほかからの批判もございまして、国連中心主義やめろというような批判が結構ございまして、率直に言って私個人は悩んでいるところでございます。
 そこで、三人の先生方にそれぞれ教えていただきたいのは、私は、今回のイラク問題の国連機能の様々な問題の一つはそれは米国の態度であったということは分かるんですが、もう一つあったと思います。それは、各国、特に常任理事国の政府を構成している、権力を持っている人たちがそれぞれの国の市民運動に突き動かされたと。特に二月十五日の世界規模の一千万人以上のデモ、市民デモ、これがむしろ国連の安保理の合意とか機能を非常に複雑にしたと。逆に言えば、簡単に言えば、市民の運動が、切なる反戦運動が国連の機能をさせなかったともいう見方ができるんじゃないかと思うんです。
 そういう意味で、今までにない、やっぱり国際政治のこの基盤が変わったんじゃないかと。もちろん、アメリカの先制攻撃という理論もあるんですが、一方で、非常に世界市民が国連の在り方なり平和の持ち方について極めて鋭い問題意識を持ち始めた、それを各首脳たちが影響を受けたといいますか、コントロールしにくくなったと、自分らの思うように。そういうところに新しいその国際政治構造の変化というものを感ずるんですが、その点についてお三人の先生方の御所見をいただきたいと思います。
 最初に、坂本先生からお願いします。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 2003-05-14

院: 参議院

会議名: 憲法調査会