寺脇研の発言 (内閣委員会)
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○政府参考人(寺脇研君) お答え申し上げます。
気という字の書き方についてでございますが、今、委員の方からございました米という字を使うというのは、これはもう従来から使われてきた非常に長い歴史を持つ字の書き方でございます。いわゆる康煕字典体、中国で康煕帝のときに編まれました康煕字典にもきちんとそういうふうに書いてあるわけでございます。
ただ、戦後、当用漢字というのを定めるというようなことが御案内のようにございまして、そのときに、できるだけ簡略な字を採用しようではないかというようなことがあり、国民の間で戦前は米というのが一般的に使われておったわけでございますが、米の部分を今御指摘の〆というような形で書くというような書き方も一部で使われていたものですから、そちらの簡単な字体の方に標準を定めようというのが当用漢字の考え方でございました。
ただ、この考え方については、やはり古い字の考え方をきちんと大切にしていこうじゃないかというようなこともあり、昭和五十六年に常用漢字、現在は当用漢字ではなくて常用漢字表というようなことで対応をいたしておるところでございますが、こちらの方でも引き続いて気をいわゆる〆という形で示す中に、元々の字は米であるということをきちんと括弧書きで示して、こちらももちろん正しい字であり、元々はこれなんだということを示す形で常用漢字表が作られておるわけでございます。
ただ、確かに常用漢字表の中で簡略な〆の形を取りましたものが一般的に法律の文章でございますとか公用の文章あるいは新聞等の字体に使われることを原則としておるわけでございまして、これについて改めるというのは、当用漢字以来五十年使われてきて、〆の形を書いたものの方が広く生活の上で定着しているという考え方に現在は立っておりまして、そういう意味で、常用漢字表をこのような形で引き続いて使わせていただきたいと思うわけでございますが、実はこの常用漢字を定めますときにも、当用漢字のときとの考え方の違いとして、伝統的な字体というのは文化の継承の上で非常に大事なものであると。だから、伝統的な字体を否定するものではないし、その意義というものは広く国民にも分かっていただくように考えていかなければならないという考え方に立っておりますので、様々な場面で、元々がそういう意味合いであること、また正式な字体は米であることというようなことについて国民の皆さんに御理解をいただけるような方策というものも考える必要はあるのではなかろうかと思っております。