常田享詳の発言 (農林水産委員会)
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○常田享詳君 大臣、恐らく大臣の耳には、こういう話を出すと、いや日本の輸出なんていうのはまだまだ、今お話の中にもありましたように、輸出国の中で定着もしていないし、大したことありませんよということを言われる方があろうと思いますが、実態はそうじゃない。特にここ一、二年、二十世紀ナシだって四倍増を目指しているわけですし、青森のリンゴを始めとするものなんかは物すごい、四〇〇%というような勢いで伸ばしてきているわけですね。
今、地方自治体は地産地消ということと併せて、特にこの十四道府県は、海外に打って出よう、余りにも暗いことばっかりが多い、やはり海外に打って出ることで、やっぱりその基盤をしっかり攻めに転換していきたい、守りばっかりじゃなくて攻めに転換していきたいという、私はこれはすばらしいことだと思うんですね。ですから、一億数千万円というようなことじゃなくて、今お話がありましたように、しっかり来年度予算の編成に向かって基盤、組織の編成、そして予算の編成、いろんなことを、今までの既成概念にとらわれずに、状況がそういう状況ではないということを、特に地方自治体は今一生懸命そのことに取り組もうとしているということを是非御認識をいただきたいと思います。
そういうことの中で、誠に残念なことでありますけれども、台湾において鳥取ナシの偽物が今出回っております。台湾では鳥取県産ナシの品質が非常に高く評価されております。これは先ほど冒頭に申し上げた花本美雄さん始め多くの先人の方々の血のにじむような努力の結果であります。そして、高級果物として人気が高いために逆に鳥取県産と偽装して品質の劣る韓国産や台湾産のナシが売られているわけであります。
お手元にお配りした、これは地元新聞に報道されたわけですが、この写真を見ていただくと、本当はこの向こう側には鳥取のナシと書いてあるんですが、こっち側にはJA鳥取ひだと書いてあるんです。これ、鳥取にはひだなんてところないんですね。これは大分県なんですね。大分県は新高という大きなナシの産地で台湾に輸出しているわけです。ところが、この中に入っているのは鳥取県のナシでもなく大分県のナシでもない。箱に書いてあるのは鳥取県と、ひたと書いてあって、大変な量が、今、韓国産の大変な量が売られているわけです。二十世紀ナシそのものはまだ今時期ではありませんから実害を被っておりませんけれども、恐らくこの後、韓国には黄金梨と言われる二十世紀ナシの種を向こうへ持っていって作らせたものがあるわけであります。食べてみれば質が、品質は分かりますけれども、価格が違うわけですね。ですから、高い割にまずいという、鳥取のナシは、評価がこういう偽物で定着してしまうと、せっかく築き上げてきたブランドが崩れてしまうわけであります。そういうことで、これらのことで大変今心配しております。
そこで、お伺いいたしますけれども、このことについては、既に農水省、外務省を通じて台湾現地の調査をお願いしているところでありますが、それがどのようになっているのか。
また、実は私も二十一日から現地入りするということでお許しをいただいておったんですが、SARS、いわゆる例の肺炎の問題でやむなく延期をすることとなりました。私としてはやきもきしているわけでありますが、そういうことで行けない。そこで、是非、私なんかが行くよりも、農水大臣からしかるべきルートで台湾政府に対して正式な調査と、実はWTO協定、台湾はWTO加盟しておりますから、WTO協定ではTRIPs協定で地勢的表示というものには、きちっとこういう偽装表示はしてはならないというあれがあるわけですね。そういうことで、このTRIPs協定に基づく取締り強化を要請していただきたい。抗議を申し込むというんじゃなくて、日本にとってはお客様でありますから、また、台湾がやっているかどうか分からないわけですから、抗議を申し入れるというよりも、調査とそして取締りを台湾政府の方に大臣としてやっていただけるものかどうか、是非お尋ねしておきたい。